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アイドルが“場違いなファン”に怒りの告発「撮影会はキャバクラじゃない」

 アイドルにとって、テレビや雑誌などのメディアに出演することや、ステージで歌や踊りを披露することだけが芸能活動ではない。特に最近は「撮影会」が注目されつつある。  撮影会は、ファンとしても“推し”と1時間1万円前後の値段で直接会って話せる機会として人気が高い。さらに、TwitterやInstagramなどのSNSに撮影した写真をアップし、タグ付けするなどしてコミュニケーションを取り合うのだ。とはいえ、その場において「アイドルとファン」は「被写体とカメラマン」でもある。いま、数多くの撮影会が立ち上がるなか、“認識”の違いが生まれることも……。
優月心菜

声優・アイドル・コスプレイヤー・漫画家など、幅広く活動する優月心菜さん

「私は嫌なことが続いて撮影会を辞めました。会話がしたい、接触したいだけならコンカフェ(コンセプトカフェ)やガールズバーに行ったほうがいいと思う」  こう嘆くのは、優月心菜さん。現在は漫画家や声優、コスプレイヤー。かつてはアイドル、セクシー女優としても活動してきた。今回は、そんな彼女に発言の真意を直撃した。

グラドル撮影会の“特殊”な世界

 現在、「撮影会」はカメラ初心者向けのカジュアルなものから、プロも参加する本格的な作品撮りを行うものまで幅広く開催されている。出演者も素人モデルからコスプレイヤー、グラドルやその卵など、ニーズに合わせて細分化。優月さんは、そのほとんどに出た経験があるという。 「作品撮りやコスプレイヤーの撮影会は、総じて質が高いです。プロ並み、またはそれ以上の機材を揃えてるカメラマンさんがほとんど。名前は出せませんが、有名なカメラマンさんも趣味でコスプレイヤーを撮りにくるほど。カメラで撮影をしてる間は真剣なので、ポージングの指示以外に会話なんてありません。一方、グラドルの撮影会はちょっと“特殊”ですね……」  優月さんは、グラドルとして参加した撮影会で違和感を覚えたと話す。いったい、何があったのか。

1枚も写真を撮らない参加者に「キャバクラ行けば?」

「撮影会にもかかわらず、1枚も写真を撮らずに、ただずっと話しかけてくる人がいたんです。まったく撮る気が感じられず……」  カメラマンに撮られるための“被写体”として、衣装やメイクなどを準備してきた優月さんは拍子抜けしたという。また、ある撮影会ではシャッターこそ連続で切っているが、会話に夢中で、一度も写真を確認しない人もいた。手にしているのは明らかに安物のコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)。どうやら、撮影会に参加するための建前として、一応カメラを持ってきたというだけのようだった。  優月さんはいたたまれなくなり、その人にズバリこう言ったという。 「撮影会よりキャバクラ行けば?」
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キャバクラではなく、グラドル撮影会に行く理由
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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