テレビ業界人がオススメする冬ドラマ8選。長瀬智也は最後のドラマ出演に?
昨年のドラマ業界は、コロナ禍に放送された過去の人気ドラマの再放送が高視聴率をマークしたほか、国民的支持を集めた『半沢直樹』(TBS系、日曜午後9時~)の新シリーズが、最終回視聴率32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という“令和史上最高視聴率”を樹立し、大きな話題に。また、『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』(いずれもTBS系、火曜午後10時~)や『MIU404』(TBS系、金曜午後10時~)といったTBSドラマの安定感が光る一年でもあった。
まずはキー局で多くのドラマを手掛けてきた40代の元プロデューサーで現在はコンテンツ関係の事業部に勤めるA氏に話を聞いた。
「首都圏や大阪府をはじめとした地域で2月までの緊急事態宣言が発令されたこともあり、状況によってはその影響を受けて4、5話くらいで放送延期や撮影中断を強いられてくるドラマは出てくるのかなと予見しています。しかし、昨年の自粛期間あたりから「TVer」などの見逃し配信サービスの視聴習慣も定着してきたので、SNSなどをうまく駆使すれば放送が延期になってもヒットするドラマはあるとは思っています。何より、コロナ禍以降でドラマを見る人が増えたのは大きい」
「最も注目しているのは脚本を宮藤官九郎さん、主演をTOKIOの長瀬智也さんが務める『俺の家の話』(TBS系、金曜午後10時~)ですかね。プロレスラーの観山寿一(長瀬智也)は能楽の人間国宝である父・御山寿三郎(西田敏行)の危篤を聞いて実家に戻るものの、寿三郎は介護ヘルパーの志田さくら(戸田恵梨香)と婚約すると言い出し……といった内容の笑いあり涙ありのドタバタ人情ホームドラマになっているそうです。クドカンさんが“介護”や家族の跡取り、遺産問題をどのように描くのかすごく楽しみ。時代や社会性をコミカルに描いてきたクドカンさんの集大成になるのかなと期待しています。
また、長瀬さんは3月末にジャニーズ事務所の退所を表明し、「裏方としてゼロから新しい仕事をしたい」と言っており、最後の連続ドラマ出演になると聞いています。『池袋ウエストゲートパーク』『タイガー&ドラゴン』(いずれもTBS系)など、長瀬さんの出世作を手掛けたクドカンさんのドラマで有終の美を飾りたいと思ったのでしょう。
その一方で、新たな趣向を凝らしたドラマとして『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系、土曜午後11時15分~)』や『共演NG』(テレビ東京系、月曜午後10時~)なども反響を呼んだ。
それでは1月からオンエアが始まっている冬ドラマはどうなのか? 人気シリーズの続編が少なく、大物脚本家によるオリジナル作が多く期待が高まっているが、ドラマ業界の関係者たちはどんな作品に注目しているのか。彼らに本音を聞いた。
緊急事態宣言でドラマの放送に変化ありの予感
クドカン最新作は長瀬智也最後のドラマになる?
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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