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1番人気4連敗中のNHKマイルC。荒れるワケと穴馬を達人がズバリ予想

 ゴールデンウィーク最終日となる9日、名残惜しいところだが最後に一発馬券を当てて明るく平日に戻りたいところだろう。しかし、メインであるNHKマイルCは近年1番人気が4連敗中と一筋縄ではいかないG1レースだ。今回はSPA!でお馴染みギア指数を用いた予想で人気を集める安井涼太氏にNHKマイルCのポイントと注目馬を挙げてもらった。
安井涼太氏

安井涼太氏

マイルのイメージを捨てよ! 平均的なラップで走れる馬が◎

 東京競馬場で行われるレースということもあり、長い直線のトップスピード比べをイメージするかもしれませんが、NHKマイルCにおいては実は直線の瞬発力はそれほど重要ではありません。道中を3ハロンに換算したタイムの過去5年平均は34.7秒で、上がり3ハロンタイムも34.7秒。つまりスタートから一貫して同じようなペースを刻むレースになるのがポイントです。  私のギア理論で言うと、NHKマイルCは直線に入ってもギアが上がらない3速のレースです。そのため、直線勝負のトップスピードに秀でたタイプは苦戦する傾向にあり、一般的な瞬発力のイメージとギャップがあるというのが荒れる要因であると言えるでしょう。  狙うは前半からペースが速くなりやすい条件で結果を出している馬。直線の短い中山競馬場やマイル以下の距離の実績に注目です。 イチオシ馬 4番バスラットレオン  中山競馬場で行われた前走のニュージーランドトロフィーを逃げて圧勝。前述の通り直線の短い中山競馬場での実績は高評価で、同馬は他にもハイペースとなった札幌2歳ステークスで桜花賞馬ソダシ、阪神JF3着馬ユーバーレーベンに次ぐ3着。また、超ハイペースとなった朝日杯FSを先行して4着とギアが上がらないレースで好走歴が多いのが特徴です。2歳時よりさらに成長が見られる今ならG1でも通用するでしょう。 穴馬 2番アナザーリリック  前走のアネモネステークスは重馬場で時計の掛かる馬場状態ながら、道中3ハロン換算タイム34.6秒のハイペースを刻みました。上がり3ハロンは37.2秒とかなり掛かっており、ギアの上がるシーンなどなく底力問われたレース。この展開を4コーナー4番手から押し切った点は評価に値します。こちらも前述の通り、NHKマイルCと適性がリンクする中山競馬場で行われた一戦。穴馬としての資格は十分有していると予想します。

無観客開催中はネット投票で楽しもう

 残念ながらNHKマイルCは非常事態宣言中の東京開催であるため無観客での開催。現地で観戦することは叶わないが、ネット投票で購入可能。先週の天皇賞(春)では安井さんのイチオシ馬カレンブーケドールがきちんと馬券圏内に入った。参考にしてみてはいかがだろうか。
各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)


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