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「好きなことを仕事に」は可能か? パチスロ馬鹿が教える真実の話

 パチンコ・パチスロ業界を盛り上げようという集団「1GAME」の代表で、奇抜なジョーカーメイクと辛口コメントが人気のてつさん。『パチスロ馬鹿が動画配信を始めたら再生回数が1億回を超えました』に続き、2冊目の著書『福の神の作り方- パチスロ馬鹿が教えるお金不要の投資と貯蓄-』を上梓されました。
てつ

てつ氏(「1GAME」代表)

「あなたはいくつもの目に見えない資産を持っています。まずはお金を必要としない投資から学んでいきましょう」(著書より)と話すてつさんが、“貧乏神”と暮らさずに“福の神”(=資産)を育てる(=投資)秘訣を説いています。    そんなてつさんから、「好きなことを仕事にしたい」「でもうまくいかない!」と悩む読者へのアドバイスを聞きました。

仕事終わりの飲み会は不要

ーー本書に“悪習慣”を示す言葉として登場する「貧乏神」ですが、「余暇は休息に充てる」「自分へのご褒美を忘れない」「自分の価値観を信じる」「高給取りを目指す」など、逆に世間で良しと言われていることが挙げられていて面白いです。 てつ:今、世の中は「個人の時代です」と、会社に縛られず、会社から出たら自分へのご褒美として時間をたっぷり使いましょうとか、耳障りのいいことを言いますよね。でも時間は限られているので、「お疲れさ~ん」と飲んでいる人と、家に帰って本を一冊読んでる人とでは、もう恐ろしいくらい差が開いていくんです。「1日働いて、疲れた~」って、確かにどの仕事も肉体的にも精神的にも疲れますけど、人間はそんなに弱くないです。  家に帰って、次の2年後、3年後の自分のためになることを、楽しみながらやれる人は強い。帰りに飲んでへべれけになったって、友達は作れるかもしれないけど、そんなに自分のためにはならないですよ。もちろんパンクするほどやる必要はありませんが、自分をあまり甘やかさないほうがいいと思います。 ーーてつさん自身、お酒におぼれた時期があるんですよね? てつ:今のようなことが分かってきたのは30歳を超えてからです。20代で起業したときも、単純に収入を増やしたかっただけで、何をしたいかは考えていなかった。ビジネスのビジョンはあっても、自分に対するビジョンがなかった。そうするとお金が入ってきてもしんどい。目的がお金ではなく、僕がどうなりたいかが重要で、お金はあくまでもそのための手段なんだと30代になって気づきました。お金を目的にしていると自分がなくなります。  でもそれも結果論で、20代で「目的はお金じゃない」なんて気づいていたら、僕、天才ですから。僕も一度は自分をなくしました。この本は、「一度大きな失敗をしています」と書いたうえで、そこから這い上がった経験者の話は聞いておいたほうがいいですよ、という気持ちのもとに、秘策を書いています。

仕事に合うのは「好きなこと」よりも「得意なこと」

ーー現在は「好きなこと」で成功しているわけですが、好きなことを仕事にしたいけれど、うまくいかずに悩んでいる人も多いです。 てつ:仕事に合うのって、好きなことよりも、得意なことだと思うんです。好きなことと得意なことってちょっと違うかもしれないけれど、得意なことで嫌いなことってあんまりない。できることとやりたいことを、まず切り分けて考えたうえで、今の時代はできることの可能性が広がっているので、今の仕事をしながら、好きなことがビジネスとして日の目を浴びる可能性が1mmでもあるのであれば、やっちゃうのがいい。ただ好きなことに全振りというか、全力を出しちゃうのはリスクがあるので、副業とか平行してやるのがいいと思います。 ーー好きなことを得意なことに持っていくこと、好きと得意を繋げることは可能でしょうか。 てつ:一番いいのは、得意なことを好きなジャンルでやることかなと。たとえば僕の場合、パチンコとかパチスロは昔から好きで、かといってそれだけで食べていくのは現実的におっかない。そして得意だったのは文章を書いたり、情報を大勢の人に配信すること。得意なことは仕事でやっていたんですけど、それをパチンコ、パチスロのジャンルでやり始めてフィットした。ただそこには「熱業」はすごく必要です。時間は限られているのだから、重要性の低い飲み会とかの時間を削ってやらないと。
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「チャンスが来たら」だと遅い
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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貧乏神と暮らさずに福の神(資産)を育てよう(投資)!

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