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コンカフェは若者にとって「スナック」的存在?池袋には10軒以上が密集するビルも

今、繁華街で異様な盛り上がりを見せている業態がある。それがコンセプトカフェ(コンカフェ)だ。新店が次々に出るだけでなく、コロナ禍なのに過去最高益を出す店も少なくない。その“強さ”の謎に迫った!

約8割が長年の常連客!正統派コンカフェの代表格

コンカフェ

「アカシウス寄宿舎学園」のキャストさん

 アニメやマンガ好き女子が集まる「乙女ロード」で有名な池袋は、もともとオタクカルチャーとの親和性が高い街だ。  そんなエリアには長く続いているコンカフェが多く、なかでも「アカシウス寄宿舎学園」はオーソドックスなコンカフェの代表格。なんと同店の客は約8割が長年の常連客だという。 「コロナが流行してからは土日がいつも以上に混んでいますね。時短営業だと会社帰りに間に合わないので、その分も休みの日に来てくれるお客さんが多いんです。その影響もあり、’20年度は4月を丸々休業したのに、年間売り上げが前年度より上がりました」(店長) コンカフェ

スナック街だったビルが今や「コンカフェ横丁」に変貌!

 一方で、池袋のなかには新たなコンカフェの名所ができている。JR池袋駅から徒歩5分ほどにあるフジプラザというビルだ。  もともと30軒ほどのバーやスナックが入っていた同ビルだが、コロナ禍で空きテナントが増加。そこに続々とコンカフェが入居し、今では10軒以上が密集している。
コンカフェ

コンカフェが密集するビルの1階には看板がずらりと並ぶ。自分に合いそうな店に飛び込んでみるのもよさそうだ

「コンカフェは5、6坪のバーカウンターしかない物件のほうがむしろ適しているんです。少人数のスタッフで回せて家賃は安いし、内装もDIYで済みますから」(「えあらび」のオーナー)  ビル内にはコンカフェをハシゴする客もいて、もはや「コンカフェ横丁」と呼べそうな状態だ。 「若い人たちってスナックにあまり行かないじゃないですか? でも、スナック的な居心地のいい空間には憧れるんです。コンカフェは『若年層のスナック』として、そのニーズにハマるんです」
コンカフェ

「えあらびAIR RABBIT」のキャストさん

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働く店を選ぶ最重要ポイントとは?
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アカシウス寄宿舎学園
東京都豊島区東池袋1-23-7 ルネッサンス東池袋2F 料金/60分2000円(飲み放題)
HP/http://www.acasius.jp/ Twitter/@AcasiusJP
開店14年目のコンカフェのパイオニアとも呼べる店。訪れた客に役割や役職が与えられて、ロールプレイングゲームのように謎解きクエストが楽しめる。ランクアップに応じて転職もできる。「お酒を飲まない方も多いので静かに過ごせます」(アリアちゃん)

LE CHAT DOR-ルシャドール-
東京都豊島区東池袋1-15-8 フジプラザビル2F 料金/40分2200円(飲み放題)
HP/http://www.le-chat-dor.com/ Twitter/@LeChatDor_IKB
店名はフランス語で「金の猫」という意味。猫をイメージした萌え衣装に身を包んだスタッフたちが出迎えてくれる。池袋のオタク文化に詳しい女子も多く、コアな話を聞くだけでも面白い。「コンカフェで働きたくて、この衣装に一目惚れしました」(はなちゃん)

えあらびAIR RABBIT
東京都豊島区東池袋1-15-8 フジプラザビル2F 料金/60分1100円(ワンオーダー制)
Twitter/@airrabbit_ike
CAとウサギをミックスした衣装が特徴的。空をイメージした青の店内でカウンター席に座れば開放的な気持ちに。キャストがスペシャルメッセージを書いてくれる”宿題チェキ”も人気。「次の来店時に渡すのですぐに再訪したくなっちゃいますよ」(ひなちゃん)

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間や店休日やアルコール提供の有無などが変更になっている可能性があります。最新情報は店舗にお問い合わせください。
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