ひろゆきが考える「子どもを“ラクに稼げる大人”に育てる方法」
ネット全盛の現在、コンテンツの質よりもキャラクターにファンがつき、ビジネス化している。最たる例はユーチューブだ。そんな時代だからこそ、子育ての考え方も変えていかなければいけない。著書『僕が親ならこう育てるね』で子育て&教育論をまとめた、ひろゆき氏に「今の時代を生き抜く子どもに育てる方法」を聞いた。
クリエイターは人格も優れていなければいけない――。東京オリンピックの開会式をめぐってはそんな話で盛り上がったのも記憶に新しいと思います。
たしかに、社会的に問題を起こした人の制作物が恥になることはあると思いますが、その質が高ければ、制作者の人格はどうでもいいのが現実です。
例えば、農作物を作る農家の人がどうしようもなく酷い人間だったとしても作物がおいしければ何の問題もないと思う人は多いし、高級レストランのシェフが家庭では酷い人間でも料理がおいしければ食べている人は何の問題もありません。
人格的にはかなり微妙だったと言われているモーツァルトも、その優れた楽曲はいまだに世界中で、聴かれています。
人格がどうであろうと本当に質の高い制作物を生み出せるなら、それを生業にして生活をしていくことができるということですね。
とはいえ、制作物の質で闘うということは、常にいいモノを作り続けなければならないので大変です。だから、多くの人は違う方法を考えるようになります。
シンガー・ソングライターとして売れた人がタレントになって喋るだけでお金がもらえるようになると、いちいち歌を作らなくても稼げます。
ラクに稼ぐことを考えるならば、モノづくりよりも人として好かれてファンが増える構造をつくったほうがいいのです。
優れた作品の作者は人格が優れている必要があるのか
モノづくりより、ファンを増やすほうがラクに稼げる
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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