仕事

“上司ガチャ”が当たった人たち。新人時代に言われて響いた言葉は?

 上司や先輩の言っている意味がわからない……。「会社」という組織にいる以上は、価値観や世代の異なる人たちと付き合っていかなければならない。ときには“上から目線の押しつけ”に感じてゲンナリしてしまうこともあるはずだ。  近年は多様性が尊重されるようになった。もちろん、すべてを受け入れる必要などない。そんななかで会社の上司や先輩、学校の先生など、目上の人から言われて「のちの社会人生活の糧になった」という“響いた”言葉とは——。
上司

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

 今回は3人の男性が、新人・若手社員だった頃に上司から言われて心に残った言葉、いまだに実践しているという仕事術を紹介していく。

「イヤな仕事は朝イチでやれ」

 映画関連の書籍を中心に手掛けるフリーランス編集者の佐藤篤さん(仮名・34歳)。大学卒業後に約1年間のフリーター期間を経て契約社員として入社したのは、男性誌を中心に発行する出版社だった。 「月刊誌の編集部だったんですが、契約社員含めて6人くらいで回していたので、例に漏れず大変でした。労働時間もそうなんですが、編集者ってフリーランスのスタッフさんや取材先の調整役として、編集長の方針と板挟みになりやすくて。当時は中間管理職的なつらさを感じ、けっこう精神的に消耗していました。媒体のカラーもあるのかカメラマンやライターもみんな悪い意味で癖が強いというか、わがままな人が多くて(笑)」  そんな会社で一番年齢が近く、仲が良かったという3年ほど先輩の編集部員に言われ、いまでも佐藤さんが実践しているのが「イヤな仕事は朝イチでやれ」という教えだ。

その日ずっと憂鬱な気持ちで過ごすことになる

「イヤなことを先延ばしにしていると、その日ずっと憂鬱な気持ちで過ごすことになるからというのが理由です。逆に夜は文字起こしなどの単純作業や写真のセレクトなど、なるべく自分の中ではあまりツラくない仕事をする時間に充てるようになりました。  いまだに何か面倒なトラブルなどが起きても、なるべく一度、睡眠時間を挟んでから翌朝になる早で対応するという方針にしています。まあ、現実は理想通りにいかないことも多いんですけどね。忙しい夜とかに限ってクレーム対応とかも発生しがちだったりするので」  メンタルを消費する対応や頭を酷使する業務は朝の日の光を浴びながら取り組む。そもそも意識的に時間帯でやるべき仕事を決め、自分なりのリズムを作ることは長期的に働き続けていく上では重要なことかもしれない。
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「仕事はひとつひとつやるしかねぇんだよ」
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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