経済アナリストが会社勤めをして知った「成長する企業に共通する特徴」
給与が上がらず、景気動向も停滞したまま。そんな中、「今度こそ投資を」と意気込む人も決して少なくないはずだ。経済アナリストであり、日本金融経済研究所代表理事の馬渕磨理子氏と、俳優ながらもお金の専門家として初の著書『もうお金で悩まない』も上梓した崎本大海氏の2人が投資初心者に向けた情報収集や学習方法について紹介していく。
崎本:馬渕さんは経済アナリストとして活動しつつ、金融メディアのシニアアナリストや株式投資型クラウドファンディングのFUNDINOなどでも才能を発揮されている。まさに金融のスペシャリストですが、最初に投資を本格的に学んだのはいつだったんですか?
馬渕:大学時代に経済は学んでいたものの、リアルの金融や株とはまったく別ものでした。だから、法人の資産運用を担当したときはまったくゼロからのスタートでしたね。
崎本:最初はどうやって勉強されたんですか?
馬渕:まずは金融の最低限のキーワードを抑えるところから始めました。株価の時価総額や割安、割高を示すPER。これらの単語は、野球でいえば、ストライクやボールなどの基本用語のようなもの。そんな株の基礎用語を本やネット、あとは人づてに聞いて覚えていきました。
崎本:投資初心者の方の大半が「用語が難しいから」といってつまずきますよね。馬渕さんの場合は、用語がわからない状態をどうやって切り抜けたんでしょうか?
馬渕:まったく理解できなくても、しがみつくことが大事ですよね。私の場合も最初の半年から1年間くらいは、投資の情報が理解できませんでした。英語の勉強と一緒ですよね。わからない単語があったら、辞書代わりにネット検索して、ひとつひとつ用語を解読していくような感覚です。
崎本:日本語だけど、外国語と接するようなスタンスでいくほうがよいということですね。
馬渕:そうですね。たとえば、「自社株買いが行われて、株価が上昇」と言う一文も日本語ですが、投資知識のない人にとっては何かわからない「自社株買い」「株価」などの単語を理解した上で、さらにどうしてそういう仕組みになっているかを知る必要がある。
崎本:用語や文章が理解できるようになるまでは、だいたいどのくらいかかりましたか?
馬渕:3年くらいかかりましたね。ただ、当時は今ほど情報も充実してなかったので。今はYouTubeや本などもたくさんあるので、半年もあれば理解できると思います。逆にいえば「わからない!」と思っても、半年間は頑張ってみてほしいですね。
「投資の勉強」は英語学習のように単語からスタート
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