「そうめんは“やっつけメシ”」と思っている人に足りない意識。マキタスポーツ流おいしい食べ方
7月7日はそうめんの日。「日本の夏の風物詩」ともいえるそうめんだが、「あれば食べる」「そこまでテンションがあがらない」という人も多いのではないだろうか。
マキタスポーツ氏は、プチ鹿島氏、サンキュータツオ氏と共にパーソナリティーを務めるラジオ番組「東京ポッド許可局」で度々そうめんへの偏愛を口にしてきた。
「そもそもは、ラジオで(共にパーソナリティを務める)サンキュータツオが、そうめんのことを『意味が分からない』『母親が作るやっつけのごはんでテンションが上がらない』と発言したことがきっかけ。それまでそうめんは『普通に好き』くらいだったんだけど、彼に対してこんな食べ方もある、あんな食べ方もある、と話しているうちにふつふつと気持ちが湧き上がっていったんです」(マキタスポーツ氏、以下同)
ラジオでは食についてのテーマが多く挙がるが、とくにそうめんに関する話題が白熱、ついには番組オリジナルそうめんを販売するまでに。なぜそこまでそうめん愛が強いのか。
「そうめんの魅力は、口をつけたら入っていっちゃうというか、栄養うんぬんとかを気にせず無意識に食べちゃう“雰囲気の食べ物”であるところ。だけど無意識で食べているところを、あえて“意識する”と美味しくなる。それぞれメーカーとかで味が違うし、歯ごたえや喉越しも違う。こだわればこだわるほど解像度が上がってくるのが楽しいんだよね」
そうめんの麺だけではなく、薬味にも強いこだわりがある。
「僕は『薬味セット』と呼んでいるのですが、万能ねぎ・大葉・かいわれ大根・みょうが・パクチー・三つ葉を刻んでタッパーに入れておく。そうめんって意外と作るのが大変なわりにあっという間に食べ終わっちゃうのが解せない。だからせめて薬味だけでもまとめて作っておこうよ、ということを提唱しているんです。5日くらい持つし他の料理にも使えるし、気がラクになるぞ、と」
過去には「マキタスポーツ流紅白つけ汁」として紹介したそうめんのつけ汁レシピが斬新すぎると話題にもなった。
「キムチとトマトジュースの赤つけ汁と、韓国の粉末出汁『ダシダ』を使った白つけ汁はそうめんがさっぱりしたラーメンっぽくなるのでハマっていたんだけど、今年おすすめなのは担々そうめん。めんつゆとゴマだれとラー油を混ぜてつけ汁にする。ポン酢と柚子胡椒を入れたり、薬味に青唐辛子を加えたりするのも良い」
そうめんのイメージを覆すようなつけ汁・薬味の提案も多いマキタスポーツ氏が、こうしたレシピのアイデアを思いつくのには食へのこだわりが起因している。日々食への熱意をブログにも書いている彼は、なんと「料理の残り汁を捨てることができない食癖」があるそうで……。
しかし、そんなそうめんに対し異常に愛をそそぎ、そしてこだわる男がいる。芸人・俳優のマキタスポーツ氏だ。なぜ彼はそこまでそうめんを愛し、そしてその食べ方について提唱しているのか。話を聞くと、人生を豊かにするコツまで見えてきた。
そうめんは“意識する”と味の解像度が上がる
薬味はまとめて作り置き
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インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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