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石塚英彦60歳がインスタに全力投球するワケ「グルメの写真だと笑えない」

 グルメ番組には欠かせない存在で、「まいう〜」でもおなじみのホンジャマカ石塚英彦さん。石塚さんのInstagramアカウントと言われれば、誰もが美味しい料理やお店の情報、それを頬張る本人の写真が見られると予想するのではないか。しかし、その予想を裏切る常軌を逸した写真が並ぶのが同アカウント。一体なぜこんなことになっているのか。石塚さん本人に聞いた。

還暦の石塚さん、迷いながらのインスタデビュー

石塚英彦

石塚英彦さん

――世間のイメージとは一線を画し、顔面を塗りたくった石塚さんの顔が並んでいます、Instagramを始めた頃から。今のようなこういったテイストだったんですか? 石塚英彦(以下、石塚):僕は、ずっとガラケーを使っていたくらいなので、インスタがなんなのかもわからなくて、最初はマネージャーが僕の仕事風景を撮影して、アップしてくれてたんです。でもその投稿が、僕としてはあんまり面白いと思えなくて、「だったら自分でやる」と始めたのがきっかけです。 ――そこからどうやって今のテイストに変わったんですか? 石塚:僕ももう還暦で古い人間だからインスタをよくわかっていないので、他のタレントさんの投稿を見てみました。すると、飼っている犬や猫の写真とか、「○○を植えてみました」のような写真がたくさん出て来たんです。だから、自分で投稿すると決めて最初にやったのは「トウモロコシの種を買いに行く」ということでした(笑)。 ――インスタをやるために種を買う(笑) 石塚:何枚か投稿した頃、家で目玉のシールを見つけて、それをホースに貼って自分はバスタオルをかぶって蛇使いに扮してみたんです。これが、今の感じになった最初でしょうね。そこからエスカレートしていきました(笑)。

エスカレートするコスプレ

――どんなふうにエスカレートしたんですか? 石塚:まだ最初は、家にあるもので済ませていましたし、顔に色をも塗ってないんですよ。ちょっとペイントしているくらい。でも、段々と顔を塗りたくなって来て、「崎陽軒のシウマイに入っている人」あたりから塗るようになったんですが、メイク道具ではなく絵の具です。しかも薄めると良い色が出ないのでそのまま絞って顔につけました。肌がズタズタになりましたけどね(笑)。それで、舞台メイクのお店に行ってメイク道具を買ったんです。 ――インスタのために買い物に出かけると、いよいよですね。 石塚:新しいものが嫌いな僕が、インスタのために自分でメイクのお店を調べて行くくらいエスカレートしていきましたね。「キョロちゃん」なんか、誰だかわからないレベルなので、僕じゃなくてもいいじゃんというくらい(笑)。 ――その後、顔だけでは済まなくなってきていますね。 石塚:背景も欲しくなって、絵も描くようになりましたからね。特に、「太陽の塔」あたりは、倒れないように普通の紙ではなく厚紙に絵を描いて、それを切って顔に色を塗って、撮影までやると1時間以上かかったんじゃないかな。シーサーとかも、周囲の絵をかなり細かく描いているし絵が乾くまで待たなきゃいけないので、顔ハメ系は結構時間がかかります。

石塚英彦(@ishichan_0206)Instagramより

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毎日投稿という異常な頻度
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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