メンズファッションバイヤー＆ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第408回目をよろしくお願いします。 　今回、話題のSHEINを購入してみたのでレビューしていきます。 　デザイナーとしてモノ作りに携わり8年ほど、アパレル業界に20年ほど属している私ですが、それなりに審美眼は得ているかと思います。 　そんな私がメンズSHEINの気になるアイテムをチェックしていきましょう。 　SHEINとは中国版ZARAとの呼び声高い企業。話題になっているのは最近ですが、実は1年以上前からその先見性は評価されていました。当時の私のYouTubeチャンネルでも取り上げていました。 　短期間で1兆円を超える規模に急成長した巨大アパレル企業SHEIN。時価総額では一時ZARAとH&Mの合計を超えており、売上・市場への影響力ともにアパレルトップのブランドとなりました。 　大きな特徴は低価格・多品種な品揃え。トレンドデザインを安く・的確に捉えており、アメリカ市場ではルルレモン、NIKEを抜く人気ブランドとしてZ世代には認知されています。 　彼らのビジネスモデルの根幹は企画から販売まで1週間ほどで実現するリードタイムの短さ。ZARAですら2~3週間かかるところ、脅威的なスピードで実現しているのは洋服の生産国である中国ブランドならでは。まずは多品種小ロットの「試し売り」を行い、当たったアイテムのみ増産するという仕組みです。