ガス乾燥機「乾太くん」を日本家庭のスタンダードにすべき理由
今、住宅系のYouTube界隈を騒がせている男がいる。動画チャンネル『ジュータクギャング』の押村知也だ。設計から建築、インテリアコーディネイトに至るまで住宅に関するすべてをこなす住宅のスペシャリスト「住空間クリエイター」である。歯に衣着せぬ彼の発言は、わかりやすくて痛快。『ジュータクギャング』は、更新のたびに一般視聴者の心をつかみまくっている。今回取り上げるのは、ガス衣類乾燥機「乾太くん」。文字通りガスを使った乾燥機だが、「一度使うと乾太くんなしの生活には戻れない」という。何がそれほど優れているのか?
「乾太くんを使うと、何しろフワァッと仕上がるんですよ。乾かしたタオルを重ねてみたらわかりますが、まず厚みが違う。パイルがしっかり立っている感じ。実際に長い期間、僕自身も使っていますが、タオルそのものの持ちがよくなったのも実感しています。お客さんたちからも『乾太くん、ええわぁ~』の大合唱です」
ネーミングこそユルイものの、乾燥機としての性能は抜群らしい。一般の乾燥機と、どこが違うのか。
「多くの洗濯乾燥機が電気式であるのに比べ、ガス式であるという一言に尽きます。ガスで熱を作って乾燥させるのと、100Vの電圧で暖めて乾かすのでは、どちらがハイパワーで効率的か、すぐにイメージしてもらえるでしょう。あと重要なポイントとして、湿気の行方があります。乾太くんは蒸気の状態のまま、すべて外部へ排出していく仕組みです。だから部屋が湿らない。一方、電気式のほうは蒸気が溜まったり、水の状態で排水したりするのが通常。部屋がカビっぽくなることもあります。この差は大きいですね」
押村によれば「コインランドリーに並んでいる乾燥機は、基本的にガス式」だという。つまり、乾太くんを設置するということは、業務用の乾燥機を家庭に持ってくるようなもの。なかなか魅力的な話である。ただ1点、乾太くんを購入する際は、必ず気をつけてほしい点があるという。
「乾太くんには髪やホコリなどを取るためのフィルターがあるのですが、奥に付いているタイプと、手前のドアに付いているタイプの2種類が存在しています。これについては、絶対に、間違いなく、ドアに付いているタイプを選んでください。掃除の手間がまったく違います」
名称は「デラックスタイプ」なので、しっかりと確認したい。しかし、なぜ押村は、かように乾太くんにこだわるのか。
コインランドリーの乾燥機を家庭に持ってきたようなハイパワー
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(おしむらともや)スタイラス所属。20代で建築、都市計画、インテリア、暮らしについてカナダ、アメリカで学び、輸入住宅などを手掛けるも挫折、住宅とは何かを見失う。大手ハウスメーカーや大手デベロッパーにコンサルティングして感じた「業界の嘘」と「都合の良い慣習」に納得できず、悪しき慣習にまみれた日本の住宅づくりからの逸脱が始まり、住宅業界の異端児となり、1000棟以上の建築設計を手掛ける。2022年7月にYoutubeチャンネル『ジュータクギャング』を開設。近著『美しい家のつくりかた』
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『美しい家のつくりかた』 1000軒の家を建ててわかったこと |
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