北海道日ハム“新球場の大混雑”は本当か。記者が自腹で検証してみた
今シーズンから北海道日本ハムファイターズの新球場として使用されているエスコンフィールド北海道。だが、シーズン開幕直後は試合終了後、球場のバス乗り場で最大90分待ちの大行列になるなどアクセスの不便さが各メディアで一斉に報じられた。
でも、本当にそんなに長時間待たされるのだろうか? そこで日ハムファンの筆者が実際に現地で試合を観戦。アクセス問題について検証してみることにした。
観戦チケットを購入したのは、4月15日の対西武戦。まずは札幌駅から球場最寄りの北広島駅に向かうが、日中はほぼ12分おきに出発する新千歳空港行きの『快速エアポート』で16~18分。札幌ドームも地下鉄さっぽろ駅から約14分かかったため、鉄道での移動時間は大差はない。
北広島駅には試合開始の3時間以上前に着いたが、駅ホームの階段を埋め尽くすほどの乗客が下車。日ハムのレプリカユニホームなど着ている人も多く、彼らのほとんどが観戦に訪れたファンと思われる。駅構内にはJRの職員が何人も立っており、プラカードや拡声器を使って誘導していた。
この街は札幌のベッドタウンとして発展し、JR北海道が公表するデータによると21年度の1日の平均乗車人員は5958人で道内10位。とはいえ、この30年で3000人以上も減少しているため、新球場誕生で利用客増加が期待できそうだ。
駅の外観はちょっと地味な印象ながら構内はガラス張りのドーム状で明るく開放感がある。東口のスロープには《ここから徒歩19分》という案内が出ており、その先には球場を含むボールパーク『Fビレッジ』の広告がズラーッと並んでいる。
スロープから続く「エルフィンロード」と呼ばれる線路沿いのサイクリングロードを歩いて球場まで向かったが、列車が頻繁に行き交うので撮り鉄たちが喜びそうな撮影スポットも多い。
また、駅周辺の住宅街には牧場がないのにサイロだけなぜかあったり、しばらく進むと森が見えてくるなど沿道の景色はバリエーション豊か。小さな子供や高齢者でなければ、そこまで苦にはならなそうだ。
札幌駅から北広島駅へ
最寄り駅からは多少歩くが、不満に思うほどではない?
フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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