バカにされたり妬まれたり……公務員が語る[就活今昔エレジー]
バカにされたり妬まれたり……公務員が語る[就活今昔エレジー]
両親も祖父も公務員という家で、子供の頃から「公務員になれ」と育てられたんです。だから大して疑問も抱かずその道を選んだんですが、大学の同級生からは「アホか!民間に行けよ!!」なんて、相当バカにされましたね。
バブル期は、公務員採用も今よりずっと楽でした。そもそも希望者が少なく、倍率も低い低い(苦笑)。今は10倍以上が当たり前ですが、私の場合は2倍程度。
結果的に、公務員になって正解だったとは思います。でも、就活時にさんざん私をバカにした友人たちが、最近は「オマエは幸せだな、公務員で」とか「公務員は金食い虫だ。仕事もしないくせに数が多すぎる」なんて妬んだり批判したりする。いつの時代も揶揄されるか非難される対象だなんて、さすがにちょっと萎えますよ。
実は就活時期、友人に「タダメシが食えるぞ」と勧められて、入社する気もないのに民間のOB訪問に3回ほど出向いたんです。寿司とか高級イタリアンをおごってもらったり、図書券をもらったり。そのときは正直、心が揺らぎましたねぇ。(46歳・男・地方公務員)
― 学生を接待漬けに![バブル就活]バカ回顧録【8】 ―
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