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精神的な落ち込みやイライラの原因は「男性更年期」かも…専門家が教える老化対策法

会社帰りの電車の中、ふと窓に映った自分を見て思わず目を背ける。いつの間にこんなに老けたのだ。カラダが重たい。顔が疲れている。まぶたが開かない。老いは確かに忍び寄り、人をとらえるのだ。今回は専門家たちに“今すべき老けない方法”を聞いた。老いを受け入れるのも人生だが、抗うのもまた人生だ。

日常性活の中で現れる老化のシグナル

精神的な落ち込みやイライラ、体のほてりや倦怠感を慢性的に感じるなら、それは老化のシグナルかもしれない。 男性更年期外来専門医の土井直人氏は「うつ病を疑って来院した方の不調の原因がホルモンバランスの乱れだった事例は多々あります」と語る。 「男性ホルモン=テストステロンは認知機能や筋肉の生成、社会性を担います。しかし20代をピークに分泌量は減る一方。加齢による低下に加え、生活習慣の乱れや過度なストレスでテストステロンが抑制され、うつ症状が表れます」

ストレスに対応するには…

生活習慣でいうと“メタボ”男性はテストステロンが低い傾向があるので暴飲暴食をやめ、有酸素運動をしたい。 また、男性ホルモンは睡眠中に最も分泌されるため7時間前後の睡眠は必須だ。では、ストレスにはどう対応するか。 「上司と部下の板挟みで強いストレス下にある中年男性はテストステロンが抑制され続け“男性更年期”になることも。’22年の厚労省の調査から推測すると潜在的には600万人が更年期障害の可能性があり、他人事ではありません」
[老けないカラダ]の作り方

男性更年期外来専門医の土井直人氏

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中年男性は褒め合うことで若返る
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