“年収1000万以上”だけど会社を辞めたい「出張先が砂漠やジャングルなのは…」
一見、華やかなイメージのある海外出張。仕事とはいえ、いろんな国に行けるのは羨ましく見えるもので、ついでに観光をする余裕のある人もいるだろう。しかし、すべての海外出張がそんな楽しいわけではない。なかには罰ゲームのような過酷な場所に赴かなければいけないケースだってある。
吉村慶彦さん(仮名・36歳)は、海外にあるインフラ関連施設にある機械の保守点検や修理を行うプラントエンジニア。施設建設中は現地に長期滞在することも多く、「完成後も故障などのトラブルで急に派遣される場合も珍しくない」と語る。とにかく普段から海外出張が多く、一年の半分以上が海外なんて年もあったという。
「一応、東京の本社勤務なのですが朝出社すると、『申し訳ないが、今から○○に行ってくれ』と言われることもよくあります。そのため、会社には常に出張セットのスーツケースを置いています」
主な出張先はアジアや中東、アフリカ。しかも、現場は街から離れた砂漠地帯や山奥、ジャングルといった僻地ばかり。当然、周辺にホテルなどはなく、施設内にある作業員用の詰所が宿代わりだ。
「いつも個室を用意してくれるとは限らず、2段ベッドが2つ置かれた窓のない部屋に現地スタッフと相部屋にされたこともありました。ベッドカバーやシーツはどの現場もいつ洗ったのかわからないほど黄ばんでいるし、掛け布団をめくったらヘビがいたこともありました」
「大学時代にバックパッカーとしてインドや東南アジアを旅した経験があり、汚い宿には耐性があるほうですが出張ですからね。到着日と最終日は空港最寄りの街のホテルに泊まることが多いのですが、このとき用意されるのは4つ星クラス以上のホテル。ギャップがあまりに大きすぎて……」
とりわけ大変だったと振り返るのは、アフリカ某国の砂漠地帯のプラントに派遣されたときのこと。情勢が不安定な地域のため、武装した兵士たちが護衛。車列を組んで向かったという。
「威嚇してるのか走行中に兵士が普通に発砲してますからね。オアシスで休憩中、護衛部隊の隊長に『せっかくだからお前も撃ってみるか? 気持ちいいぞ!』と言われましたが丁重にお断りしました」
現場は「砂漠地帯や山奥、ジャングル」
「銃を撃たないか?」と言われる
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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