「昇給がダメなら転職すればいい」年収がアップする転職の裏ワザ
日本は空前の「給料を上げるムード」だ。日本商工会議所によれば、中小企業の6割超が賃上げ実施を予定。しかし、給料UP分を打ち消すほどの物価高が家計を襲い、生活は苦しいまま。そこで週刊SPA!では35周年を記念し、年功序列で上がるだけではない「賢者の給料UP技35」を提案。今こそ、積極的に給料を上げていけ! 今回は、転職のカリスマに、年収UPする転職の裏技について聞いてきた。
現職での年収が頭打ちなら、転職も選択肢の一つになる。
「年収増が目的なら、まずは今の給料の内約(基本給や各種手当、残業代、賞与など)がどうなっているのかを把握したほうがいい」と話すのは、「転職のカリスマ」としてSNSでアドバイスを発信する山下良輔氏だ。
「賞与や残業代、福利厚生によって年収が大幅に上がっている場合、給与体系の違いで『実質的な手取りはたいして増えない』なんてことがあり得るからです。給料の内約を表にまとめておけば、転職エージェントへの説明や給与交渉時にも材料にも使えます」
転職エージェントの選び方にもコツがあるという。キャリア支援を行う末永雄大氏は「最初から大手エージェントだけに依存するのはやめたほうがいい」と助言する。
「大手は時に“流れ作業”的に求人を提案しがちです。一度エントリーした企業は別の転職エージェント経由では受けられないので、まずは親身になってくれる職種特化型や個人エージェントを探し、キャリアの棚卸しをしてから大手も活用するといいです」
最も重要なのは企業の選び方。どのように選ぶべきか。
「経験の少ない若手なら、職能を生かしつつ業界を変えて給与レンジの下限が高い会社へ行くのが最適戦略です。一方、上が詰まっていて昇進しあぐねている中堅なら、同じ業界で、かつ自社よりランクが下の会社を狙いましょう。現職で役職がなくても、ランクを下げれば主任になれるケースがあります。
その際、『名ばかり主任』の肩書もバカにはできず、一度でも役職がついた経験は十分な市場価値になり得ます。戦略的に役職を上げやすい会社を挟んでステップアップをもくろむのも一つの戦略ですね」(山下氏)
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面接に臨む前にやるべきことは…
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面接に臨む前には、希望年収をきっちり伝えておこう。
「希望年収は、少なくともオファーレターが出る前に伝えるべきですね。内定が出た時点で会社はある程度の給与金額の調整をしているため、“後出し”は印象が悪い」(末永氏)
最後に、入社後の給料についても確認事項があるという。
「役職や年齢ごとの年収など、給料アップに必要な条件はすべて聞いておきましょう。また、昇進には勤務年数の縛りがある場合もあるため、例外が認められるかも確認してください」(山下氏)
抜け目なく年収増を目指せ。
1. 現在の給料の内約を表に書き出す
2. エージェントにスケジュール調整させる
3. 希望年収は最終面接前に伝える
4. 給与レンジの下限が高い会社を狙う
5. 実質的な手取り額を交渉する
6. 自社よりランクが下の会社を狙う
7. 役職を上げやすい会社を挟む
8. 「名ばかり主任」の肩書も活用する
9. 入社後の給料の上がりやすさを確認
10. 抜擢人事があるのかを事前に確認
【年収UP転職の裏技10】
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