年収1000万円超を捨てて独立した50代社員の末路。会社の肩書を実力と勘違いし、年収半減… ――転職のその後トップ5
早期退職やリストラに倒産……40代50代で人生が激変した人がいる。今回は50歳前後で転職した人たちのその後を取材、反響の大きかった記事ベスト5を発表する。第1位はこちら!(集計期間は2018年1月~2022年12月まで。初公開日2018年2月22日 記事は取材時の状況です)
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給料泥棒、ガハハおじさん、名誉副部長etc. 存在自体が目障りな50代社員はどの会社にもいるが、彼らとて望んで“負け組”になったわけではない。負け組50代の主張と打算に耳を傾けつつ、誰もが通る“加齢”の恐怖にどう抗うか、その中から学んでいこうではないか。
…門真卓郎さん(仮名・53歳)不動産業/年収600万円/独立3年
20年以上、大手不動産会社に勤めていた門真さんが独立を決心したのは50代を目前にした頃。懇意にしている取引先から勧められて、同じ業界の仲間たちと会社を立ち上げた。
「サラリーマン時代、店舗責任者だったので年収は1000万円を超えていました。このまま定年まで働き続けるという選択肢もあったんですが、独立して成功を収めている同期を見て、自分のほうが実力は上という自信もあり決断しました」
20代の頃から営業畑で華々しい業績を上げてきた門真さんはエリート街道を突っ走ってきた。そんな過去の栄光を引きずったことが、転落へと繋がっていく。
「最初は以前から付き合いのある取引先の紹介で順調に契約件数は伸びていました。でも、ご祝儀的な契約も多かったので後が続かない。なかなか新規の契約が取れなくて、起業から1年で業績は頭打ちになりました。
正直、サラリーマン時代は会社の名前で契約してもらえるところがあったんです。その頃の感覚が抜けないのも良くないんでしょうね。これまで築き上げた営業力や人脈があれば絶対に大丈夫だと過信していたのかもしれません」
会社の肩書を自分の実力と勘違いして独立。現実を知ることに
最初は順調に伸びていたのが…
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