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飲食店の「覆面調査員」はいくら稼げるのか。1ヶ月の収支と“思わぬ落とし穴”を副業マニアが解説

「覆面調査員」という副業をご存じだろうか? この副業は、飲食店などのお店に一般のお客さんのフリをして入店し、通常通りのサービスを受けつつ、店内の様子やスタッフの接客状況をチェックするというもの。アンケートを提出すると報酬として現金やポイントがもらえるため、スキマ時間にお小遣い稼ぎとしてやっている人も多い。 「飲食店で普通にご飯を食べ、アンケートを記入するだけ」と聞けば簡単に思う人もいるだろう。しかし、副業マニアで覆面調査員歴2年の大山祐太さん(仮名)によると、「お金が発生するだけあって、そんなに簡単なものではありません」と話す。副業として覆面調査員をしている彼に、調査内容や注意すべき点、1ヵ月で手にした報酬などを聞いてみた。

覆面調査員の応募条件は

飲食店

写真はイメージです(以下同)

 覆面調査員をするには、まず最初にモニター募集している専用サイトでお店を探し、条件にあったお店に応募する。主に飲食店の覆面調査を行っている大山さんが利用しているサイトの場合、応募後その場で抽選が行われ、基本的には即「当選」の連絡がくるとのこと。当選から3日以内にアンケートを提出すれば完了となる。  モニターを募集しているお店は、居酒屋や焼肉屋、立ち食いそば屋など多岐に渡るようだ。 「お店によって応募条件が異なり、来店する最低人数と時間、年齢、性別などが決められています。そして、自分の条件に当てはまっているお店に応募して当選となった場合、その日から3日以内にお店に行って調査を開始。その後、アンケートの回答やお店で撮った写真を送るとポイントがもらえる、という仕組みですね。私がよく使っているサイトはポイント制ですが、会員登録時に銀行口座を登録して現金が振り込まれるサイトもあります」

割引ではなく“副業”にするためには…

 調査後の報酬は、覆面調査員を募集するサイトやお店によって異なる。大山さんがいつも使用しているサイトは飲食店の案件が多いようで、調査の際に支払ったお会計の一部がポイントとして戻ってくる仕組みだという。 「自分が使っているサイトは『お会計の50%相当のポイントが戻ってくる』という報酬の案件が多いです。とはいえ上限もあって、飲食店の場合は5,000円前後のケースが多いですね。ちなみに貰ったポイントは、現金やアマゾンギフトカードなどに交換できます」  しかし、“お会計の50%が戻ってくる”という条件では、割引になっているだけで副業とは言いにくい。その点を大山さんに聞くと、「ちゃんとプラスになっています」と話した。 「正直、一緒に行く友達に内緒にして、お会計を割り勘にすれば実質タダどころかプラスになります。2人で行って半額なら実質タダ止まりですが、複数人で行くと確実にプラスになりますね。それと、お店によっては支払い金額の100%還元されるデジタルギフト券がもらえることもあり、そういうお店なら尚更儲かります。デジタルギフト券の場合は調査したお店の割引券としてしか使えませんが、これも誰かと行けばその人の分は現金としてもらえるので」
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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