レンジローバーのエコモデル「イヴォーク」に乗ってみた
ハイブリッドカーが流行っているのは日本だけとはいえ、世界的にクルマのエコ化の機運が高まっていることは紛れもない事実であります。その流れは、ガソリン代などまったく気にしないセレブ御用達の大型高級車に顕著に表れているとか。そんな流れに乗って登場した2台に乗ってみた!
マリオ高野=文 Text by Mario Takano
望月浩彦=写真 Photographs by Mochizuki Hirohiko
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「フォード・エクスプロラー」のエコモデルを試乗
四駆の世界最高級ブランドであるレンジローバーからも劇的なダウンサイジングが図られたエコモデル「イヴォーク」が発売されました。レンジローバーというと、イギリスの王室や貴族が広大な庭の中を移動するための足として重宝されてきたほどの高級車。砂漠や岩だらけの悪路でも走れるタフな性能をもつため、中東の石油王からも愛され続けてきたブランドですが、そんな雲上界からも比較的コンパクトで廉価なモデルが降りて来たのです。
エクスプローラーよりはひと回り小さいながらも、日本車の基準からすれば十分に大柄なボディに2リッターの高効率ターボエンジンを搭載(実はエクスプローラーのエコブーストとほぼ同じエンジン)。乗ってみると、従来のレンジローバーで得られた英国貴族御用達も納得の高級感は薄まりましたが、装甲車のような頑丈さは健在。悪路走破のための性能もケチられていないので、災害などで道路が凸凹になってもある程度は走れるポテンシャルを備えています。スーパーカー並みのオーラを発散する鋭利なデザインも強力な武器で、有能なビジネスマンが乗ったらさぞかし映えることでしょう。
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エコブーストと同じく2ケタ燃費は簡単に出せるので、ハイブリッド化されたSUVと比べても遜色なし。
このように、物量豊かなアメリカや英国貴族のクルマでさえ、節約や低コスト化を意識している現実は下流人間としても心強い限りですね。
生活水準は落ちても、どこかでそれを補う工夫をすれば幸福度は高まるのであります。
【結論】
裕福さを象徴する大型アメ車や英国貴族御用達の高級車でさえ豪華さを捨て大衆化を図っている。収入の低下に合わせて生活水準を落とすことは恥にあらず! 心がけ次第では貧窮生活でも十分シアワセになれるのだ!
― 大衆化を図る高級SUV【2】 ―1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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