こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。 　筆者はLINE公式サービスにて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。 　さて、今回は恋愛において多くの方々が勘違いしている、ある“思い込み”にまつわるエピソードをご紹介します。 　貿易会社に勤務する田中美月さん（仮名・26歳）は、今年4月入社の新入社員・山岸和人さん（仮名・22歳）の教育担当を任されていたそうです。二人はオンラインのFPSゲームが趣味という共通点があり、すぐに恋仲に発展したそうですが……。 ※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。 　美月さんはオン・オフをしっかり切り分けられるタイプ。勤務中は先輩として和人さんに凛として接しつつ、帰宅してから毎日何時間もオンラインゲームでボイチャする関係になり、5月頃には彼氏彼女の仲になっていたとか。 「和人君は、見た目はフツメンなんですけど、喋り方が穏やかでやさしい雰囲気だし、清潔感があって育ちのよさを感じる男子で、けっこう私のタイプでした。それに中高時代は男子校で、大学は理系であんまり女子がいなかったから“恋愛経験ゼロ”で、すごくピュアで誠実っぽかったんですよね。オンラインじゃなくて、『うちで一緒にゲームしようよ』って誘って、その日に私がリードして関係を持って、付き合うことになったんです」 　彼は“初体験”にとても興奮していたそうですが、同時に美月さんの過去の恋愛経験について不安を抱いていたようです。 「ある日、私の経験人数は何人かっていうのをしつこく聞いてきたんですよね。本当は過去のことなんか話したくなかったんですけど、和人君がガチで真剣に聞いてきたから、これはごまかしたりウソを吐いたりせずに正直に答えるのが誠意だと思って、『和人君で7人目』と伝えました。彼は人数の多さにショックを受けていましたが、私がきちんと真面目に答えたことを理解してくれて、納得してくれていました」