セーターから“生活感が漂う人”の特徴。「肌着の色を変える」だけでガラッと印象が変わる
冬の定番アイテム「セーターの着こなし」がこの10年でだいぶ変化しています。これまでは首の形を問わず、チクチク感を避けるべく、襟つきシャツを合わせるコーディネートが主流でした。
ところが最近のセーター生地は、ヒートテックに直接合わせてもチクチクしません。着こなしの幅が広がったという意味ではとても画期的な進化なのですが、同時に清潔感を損なう可能性が生じてしまうのです。
そこで今回は、「清潔感あるセーターの着こなし」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。
「洗濯機で洗えるウールセーター」をよく見かけるようになりましたが、実は「セーター生地の機能が進化」することが、これまでの着こなしを変えてしまいました。近年、ヒートテックに直接セーターを着ている方をよく見かけませんか?
一見、こなれて見える襟シャツ抜きのセーター着こなしでも、セーターから肌着が透けてしまっている方を見掛けるのです。これでは清潔感どころか、生活感が漂ってしまいますよね。
普段、白や黒の肌着を選ぶことも多いかと思いますが、セーター着用時に関しては「透け感防止」という意味で断然ベージュ色がおすすめ。
ところが、ベージュの肌着は「ももひき」を連想させるため、あまり良いイメージをお持ちではないかもしれません。ただ、ベージュであれば明るい色のセーターと合わせても、下着は透けません。
一方で白や黒の肌着の場合、同じく明るい色のセーターの下に着たら肌着のラインが透けて見えてしまい違和感だらけに……。残念な着こなしと言えるでしょう。
カジュアルシーンにおけるセーターといえば、生地の厚みによって、コーディネートの正解が変わるもの。
薄手のセーターに直接コートを羽織るときは、襟つきシャツを合わせてください。というのも薄手のセーター単体で合わせたコート姿では、コートの厚みにセーターの存在感が負けてしまうから。結果的に貧相に見えてしまい、対面する相手に違和感を与えてしまうでしょう。
反対に、厚手のセーターは、ジャケットやシャツに合わせるのではなく、ヒートテックにセーターを合わせて、コートもしくはダウンを羽織りましょう。特にガッチリ体形の方は、厚手のセーターに襟つきシャツやジャケットを合わせることで着膨れしてしまいます。
見落としがちな肌着の透け感
セーターの厚みで変わる「着こなしの正解」
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“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。
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