ラーメン店で「イヤホン客」はNG?動画視聴だけでなく“生配信”や“通話”を行う迷惑客も…
X(旧Twitter)で、イヤホンをしたまま食事をする客に苦言を呈した人気ラーメン店主の発言が物議を醸している。その理由は「ラーメンのお好みを伺っても聞こえてない、ラーメン出す時にお声がけしても聞こえてないから受け取ってくれない、イヤホンつけて動画見ながら食べてるから店の回転が悪くなる」(原文ママ)というもの。
この発言については意見が分かれている。今回は現場で働く飲食業界の関係者に話を聞いてみた。
まずは都内にあるラーメン店の店長に話を聞くと、「最近、スマホで動画をみながら食べている人が増えています」と話す。
「うちはカウンター7席しかない小さなラーメン屋なので、明らかに食べるスピードが遅いお客さんがいると回転が悪くなります。もちろん、普通に食べるスピードが遅い人は仕方ないですし、特になんとも思いません。ただ、つい先日、大きめのタブレットを調味料の容器に立てかけて、動画を見ながら食べているお客さんがいまして……。食べるスピードが早ければまだいいのですが、同時に提供したお客さんが食べ終わっているのに、その人はまだ半分も食べていませんでした。外には行列ができていたこともあって、さすがに注意しましたね」
その店で客とコミニュケーションをとるタイミングは、食券を受け取るときと、商品の提供するときのみということもあって、「空いているときにイヤホンして動画をみる分には問題ないです」というが、「二郎系ラーメンなど、野菜の量などを伝える“コール”があるお店でイヤホンされると本当にイライラすると思うし、回転を考えても迷惑だと思いますよ」と話した。
一方で、都内の某居酒屋店長に話を聞くと、「イヤホンをしているだけの客はまだマシ」という。
「イヤホンで音楽聴いたり、動画をみてるだけならまだいいんだけど、会話までされると他のお客さんにも迷惑だから本当にヤメてほしい。最近、インバウンドで外国人のお客さんが増えたんだけど、この前なんかアジア系の外国人がずっとビデオ通話してんの。ただでさえ何話してんのかわかんないし、隣に座ったお客さんにも迷惑。オレも中国語とか英語なんてわかんないから、携帯電話にバッテンが描かれた写真を見せてヤメてもらうようにしている」
同じく別の飲食店の店長も通話する客には困り顔だ。
「ビデオ通話するのは圧倒的に外国人観光客の方が多いですね。数人で来て、テーブル席でワイワイやってるならまだいいんですが、カウンターでそれをやられると本当に迷惑です。ウチでは、英語、中国語、韓国語で『通話しながらの飲食は他のお客さまの迷惑になるので禁止』と書いたものを掲示していて、そういった方が来るとサッと見せるようにしています」
ラーメン店で動画を見ながら食べる客
ビデオ通話をしながら食事する外国人客
グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター
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