CAたちを“騙し続けた”「悪質な商社マン」の実態を暴露。“東南アジア路線廃止”に追い込んだ男の末路
日系航空会社CAから六本木のクラブママを経て作家となった蒼井凜花が、実際に体験した、または見聞きしたエピソードをご紹介。今回は「悪質な商社マン」についてお届けする。
「大手エアラインのCAを落としまくった商社マンが東南アジアいる」との噂が、航空業界を揺るがせたことがある。しかも、彼は「東南アジアの某路線を廃止にまで追い込んだ」とも言われているのだ。
いったいどれほどのプレイボーイだろうという興味が湧いてくるが、今回、この「伝説の商社マン」の正体と口説きの手法が明らかとなった。
取材に応じてくれたのは、彼と同じ商社に勤める先輩商社マン・京介さん(仮名・53歳)だ。
「CAたちを口説きまくっていたのは、東南アジアの某都市・Aに赴任していた後輩の隼人(仮名・39歳バツイチ)です。彼は現地に来たCAたちが泊るホテルをリサーチし、ホテルマンとの人脈を作っていたんですよ。しかも、フロント係にチップを渡し、CAの部屋番号を聞きだしていたんです」
チップをもらって個人情報を漏らしているフロントマンの行為も、もちろん大問題。その国ではよくあることなのか、チップがあまりにも高額だったのか……。あっさりと、部屋番号を聞き出せていたそうだ。京介さんは続ける。
「CAたちの部屋番号を入手した隼人は、順番に内線電話でナンパするんです。『すみませーん、怪しい者ですが、ちょっとお話ししませんかぁ?』って、ユーモアたっぷりにね。そこで、電話口でクスっと笑ったCAのみにアプローチし、デートにこぎつけて親密になったようです。
ちなみに隼人は、正直イケメンではありません。頭頂部が薄いから、仲間内からは『ハヤトじゃなくてハゲトだな』と言われていましたね。ただ、本人はそんなルックスもネタにするほど明るい性格なんです。しかも、頭の回転が速くてトーク上手。話していると、同性の僕らでも大笑いさせてくれるほどのサービス精神も持ち合わせています。それに褒め上手だけれど、まったくイヤミがない。“天性の人たらし”という感じでしょうか。実際、仕事もできましたし、上司や後輩からの信頼も厚かった。そんな彼だから、言葉巧みにCAをデートに誘って楽しませてあげたんだと思いますよ」
CAを“落とし続けた”悪質な商社マンの実態
イケメンではないのにモテる理由
元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。
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