「買い物なんかせえへんよ、もったいない」「高い。最悪」日本人にも外国人にも嫌われる“黒門市場”変わり果てた姿――ニュース傑作選
2024年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。独自の視点で2024年を振り返る「ニュース」部門、第5位の記事はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年 記事は取材時の状況)
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’24年の訪日外国人の数は3450万人、消費額は約7兆円に上ると予測され、過去最高を更新する見通しだ。だがその水面下で日本の繁華街が今、外国資本に買われているという“地殻変動”も起きていた。
海外勢に買われる繁華街。この潮流は、東京だけではない。大阪出身の記者が現地へと向かい、現状を視察した。
まず訪れたのは、大阪市・日本橋にある商店街「黒門市場」。1902年開業の歴史ある商店街で、かつては浪速の台所として繁栄。記者にとっても思い出の場所だ。
しかし、眼前に広がるのは大きく様変わりした姿だった。一切の誇張なく、店員の呼び込み以外で日本語がほとんど聞こえないのである。入店した寿司屋で話を聞いた。
「中国人、韓国人がほとんど。日本人は常連以外ほぼ来ません。最近、SNSでぼったくり商店街とか言われて、変なユーチューバーもよく来る。ここらの飲食店は今や海外資本だらけ。安い食材をありえない価格で提供してるから、すぐわかりますよ」
事実、近年はインバウンド向けに商品価格が高騰。エビ天一本2000円、黒毛和牛串一本1500円など強気すぎる値段が目につく。道行く老婆に声をかけると「買い物なんかせえへんよ、もったいない」とバッサリ。翻訳機片手にアメリカ人観光客に意見を求めても「高い。最悪」とだけ返ってくるありさまだった。
さらに衝撃の光景が広がるのは、道頓堀ほど近くにある島之内エリア。昔から外国人が多く危険と言われており、記者も初来訪だ。近年は「ガチ中華」が味わえるとしてテレビでも紹介されているようだが、一歩足を踏み入れるとその異様さはすぐにわかる。
「看板に日本語がまったく書かれていない……」
度肝を抜かれたのが、中国人客の中には人民元で会計する人もいたことだ。これって、税金はきちんと計上できるのだろうか……。ミナミで働く知人に話を聞いた。
「現地人すら島之内には近寄らない。ガチ中華ともてはやしているが、要は人が住み着いて自治区化しているだけ」
ミナミの行く末は、果たしてどうなってしまうのか。
地元民も呆れる黒門市場
外国人自治区化する島之内…人民元が使える店も出現
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