「占い師」が意外と稼げる理由
今の職を失ったらどうやって食っていけばいいのか、サラリーマンなら誰しも不安に思うことがあるはず。手に職を、といっても専門的職能を一朝一夕で身につけるのも難しい。そこで、サラリーマンでも取得可能で食いっぱぐれない技能・資格を集めてみた!
◆手堅さはなくても、ユニークな技能と発想で脱サラに成功した例
現在38歳の太田唯さん(仮名)は、結婚を機に音楽会社を退職。
「友達の紹介で知り合った女性占い師の言葉に感銘を受け、アシスタントに応募。お客さんがいない時間にレッスンを受け、1年間の修業期間を経て独立しました」
現在は約30万円の月収を誇る。初期費用がほぼかからないうえに技能の取得は難しくない。また、占い師は年を取るほど深みが出るため、30代後半でも十分飛びこめる。昨今の占いブームもあり、市場規模が大きい点も魅力といえる。
技能どころか「日本人であること」だけをウリにベトナムで職を得たのは、メーカーの営業が前職の新田晃さん(仮名・36歳)。2年前にリストラされ、転職も考えたが「もっと日本人としてのバリューが生かせる場所を探そう!」と、ベトナム語もまったく話せないのに単身ベトナムへ。最初は日本人向けのベトナム人ツアーガイド育成に関わり、そこで得た伝手で大学の日本語教師になった。ベトナムは「日系企業に入りたい人、日本に留学したい人など、日本語の需要が非常に高い」のだそうだ。
気になるのは言葉の壁だが、ほとんど喋れなくても問題なく「逆に日本語でしか話さないことで生徒が甘えずに勉強するから習得も早い」とか。ツアーの斡旋なども含めて月に2万円程度の収入だが、ベトナムの物価なら十分暮らせる。日本語教師の資格があればより大学講師の職は得やすいが、新田さんのように無資格で講師の職を得ることも可能。
場所を変えれば「日本語が話せる」こと自体が技能になるとは、まさに目からウロコの発想かもしれない。
― 取得は簡単 意外と稼げる[技能・資格]【5】 ―
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