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寿司職人がアツい! 短い修業期間でも海外で就職可能

今の職を失ったらどうやって食っていけばいいのか、サラリーマンなら誰しも不安に思うことがあるはず。手に職を、といっても専門的職能を一朝一夕で身につけるのも難しい。そこで、サラリーマンでも取得可能で食いっぱぐれない技能・資格を集めてみた!

【寿司職人】
◆最短8週間で職人になれて、海外で就職可能。年収3000万円の人も

寿司職人 新しい技能を身につけ、人生、一発逆転。そんなうまい話はあるまいと思いきや、最後の“ジャパニーズ・ドリーム”があった。海外で寿司職人になることだ。「飯炊き3年握り8年」で、一人前になるには10年以上かかるといわれる寿司職人だが、寿司職人養成塾「すしアカデミー」に通えば、最短8週間(240時間。働きながら通える1年間コースも)で職人デビューが可能で、海外の求人も紹介してくれるのだ。同社広報担当の杉山ひろみ氏が言う。

「現在受講生が130人程いますが、海外の寿司店からの求人が1150件は来ています」

 今どき珍しい売り手市場なのだ。

「欧米の寿司人気は一過性のブームを超え、もはや定番料理。でも、海外の寿司職人の大半が非日本人。海外のお客さんからしたら、本場の日本人が握った寿司が食べたいし、お店のオーナーも、日本人が握るプレミアムがあれば、客単価が上がるので、日本人職人は大歓迎なのです」

 日本人プレミアム――日本人というだけで有利な仕事なのだ。実際、そのプレミアムを享受し、ポーランドの首都・ワルシャワでケータリング寿司店を成功させた松木平(39歳)さんが言う。

「もともとは、マッサージ器の営業マンで、会社がポーランド進出を計画した際、ワルシャワに駐在したのですが、会社が進出を断念。僕は経済成長が目覚ましいここに残って、何かしたいと思いました」

 そこで07年、34歳のときに、寿司アカデミーに入校。その後、学生ビザでのアルバイトを経て、ケータリング寿司店を開業した。

「ポーランド人は日本びいきなので、お客さんは付くし、女性にはモテるしでラッキーでした」

 言葉には困らなかったのか?

「寿司職人はカウンターでお客と話すのも仕事、ツケ場で立っていれば、嫌でも身につきました」

 1年半修行した後、コストが掛からない「ケータリング寿司」の起業を決意。お客の紹介で投資してくれるパートナーも見つかった。

「開業資金の約500万円はパートナーとの折半。ワルシャワのオフィス街で昼時『寿司弁当』を売って歩き、3年たった今は従業員14人を抱えるまで成長しました」

 先行投資にお金が掛かったため、現在の月収は約15万円と言うが、現地平均が8万円程度だからこれでも十分高額。そのおかげか、昨年、ポーランド美人の妻までゲットして、羨ましいことこのうえない!

 松木さんのように独立起業して成功する人もいるが、ヘッドハントされ、収入を上げる人も。ポルトガルの寿司店の運営を一手に任される小森美穂さん(39歳)が言う。

「外資系玩具メーカーで翻訳をしていましたが、8年前退社してアカデミーに入校。学校の紹介がきっかけで、ポルトガルの寿司店の新規立ち上げを経て、その後有名店で採用され、現在はポルトガルでも老舗の日本食レストランの運営を任されることに」

 前の店で、ポルトガル人寿司職人のご主人と出会い結婚。今の店ではその夫を板長に据え、夫婦で二人三脚の日々。「最低保証の月給は800ユーロと少ないですが、売り上げに準じて給料に加算されるので、やりがいはあります」

 杉山氏によると、ヘッドハントを重ねてキャリアアップする人や、「アジアで年収3000万円稼ぐ卒業生もいる」とか。ほかにも、寿司のケータリング需要の高いスペインのイビザ島で1週間で1500ユーロ稼ぐ人、フランスの寿司店で月2500ユーロを稼ぐ人など、活躍する卒業生は多い。それも、前職は営業マンやSEなど素人が大半。もし職を失っても、バイタリティーさえあれば海外で寿司職人になれば食いっぱぐれることはないぞ!

<POINT>
短い修業期間でも、海外なら日本人というだけでプレミアムに!

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