結婚後、急速にオバサン化する怪獣ワイフたち
―[嫁がモンスター化するメカニズム]―
【症例2】体形激変型
結婚後、急速にオバサン化する怪獣ワイフたち
「お腹の赤ちゃんのためでも深夜のラーメンはやりすぎだ」
(35歳・結婚歴5年)
「出産後、明らかに体形が変わっているので母子手帳を見てみたら、子供の成長と同じペースで嫁の体重も増えていることを知り、『お前はもう成長しなくていいんだよ』と一人で虚しくツッコんだ」(37歳・結婚歴5年)、「出産したはずなのに、お腹の大きさがたいして変わらない。昔はジャストサイズだったTシャツを着たら、長州小力みたいにお腹だけポコンと出るのを見て、心底落ち込んだ」(38歳・結婚歴4年)、「太ったことでイビキをかくように。『ぐおーっ、くそーっ』と何やら寝言をかいている妻。マンションの寝室が場末のサウナ状態に……」(29歳・結婚歴1年)。
妊娠出産を機に嫁の体形が変わるパターンは多い。仕方がないこととはいえ、かわいかったあの頃を思い出すとどうにもやり切れない。
巨大化して腕力もアップしたことが自信に!?
肥満=モンスターとはひとくくりにいえないが、「見た目が変わると、人格も変わりますよ。ウチの嫁がそうですから……」とポツリと呟くのは、横山安雄さん(仮名・35歳)。この嫁もご多分にもれず、妊娠中の暴飲暴食がたたり、体重は40㎏増(横山さんの推定)となった。
「合言葉は『お腹の赤ちゃんのためだから』ですからね。まあ、ストレスもあるだろうしと大目に見ていたのですが、深夜コッソリ家を抜け出して、ラーメンを食べに行く姿を見て、これは様子がおかしいと思うようになりました」
矢田亜希子似だった彼女が、彦摩呂風のムチムチ体形に。そして、ある日を機に件の人格にも変化が。
「些細なことで言い争いになったんですけど、嫁の突き出しを食らって、2mくらい吹き飛ばされたんです。それを見た嫁はガッハッハって高笑い。それからですね、変わったのは。一言でいえば……男ですね。それも星一徹のようなガンコ親父タイプです」
例えば料理の味を聞く嫁に対して生返事でもしようものなら、テーブルを両拳でドーンッと叩き、野太い声で「おいっ、はっきりしろよ、おいっ。いつまでも優しい顔してないぞ」と恫喝口調で迫るんだとか。寝起きの悪い夫を起こすときも、パワフルに敷布団ごとひっぺがす。おかげで、横山さんは生傷の絶えない日々が続く。
「ダイエットの通販番組を観たときも、『情けねぇなぁ、こんなもんに頼って』とか言ってたんで、今の体形を気に入ってるみたいなんですよ。ママさん仲間の間でもリーダー的な立場らしいし……」
ペットに猛獣を飼っている――と思えば、少しは気が紛れるか?
イラスト/テラムラリョウ
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