エロ&水商売系裏稼業はホントに儲かるのか!?
―[(裏)稼業の年収、全部晒す!]―
(裏)稼業の平均年収 【エロ&水商売系】
平均:2300万円
最高額:2億円
最低額:15万円
※詳細は下記の一覧を参照
円高による景気後退が心配される一方で、不況に強いと言われるエロ業界の給与事情はどうなっているのだろうか。そのトップに躍り出たのは意外や意外、’09年2月の規制強化により衰退著しいと噂されていた出会い系業者だった。
「あの規制は未成年が入り込んでいた”出会える系”業者に向けたもので、オレら”出会えない系”業者には関係なかったのさ。逆にマジメにやってた業者が廃業したりと淘汰されて、利用者が増えたくらい(笑)」
出会い系サイト・オーナーがこう語るように、浄化を主とした規制強化もなんとやら。類似とみられるエロサイト運営者も稼ぎは億を超えている。まだまだIT系エロ業種は稼げるようだ。
一方、性風俗産業はどうか。かつては本番という最強アイテムで億万長者を数多く生み出していたホテトル業界にはここ数年で、大きな変化が起きていた。ホテトルのオーナーが現状をこう話す。
「チップでの本番行為が公然化されたデリヘルのせいで商売上がったり。IT系の社長連中に『タレントの卵』と囁くだけで何十万円も払ってくれた時代が懐かしい」
風俗街のポン引きは意外な高所得者
さらに、地方の本サロ経営者からも疲弊する業界を嘆く声が。
「やっぱ、デリヘル嬢が隠れて本番しちゃってる影響がデカい。まだまだフツーの商売よりは稼げるけど、リスクに見合ってないね」
では、こうしたエロ業界を支える従業員たちはどうだろうか。裏DVD屋の店長は360万円(逮捕時の手当別)、新人ホストに至っては15万円と見る影もない。また、究極の一攫千金とまで言われたホモビデオの男優も、自分でハメ撮りを送る投稿雑誌の常連投稿者とわずか100万円ほどの違いしかない。嫌々男とヤッて500万円か、大好きな女とヤリまくって400万円。どちらを選ぶかは本人の性癖によるものか。
しかし、注目すべきは1000万円超を稼ぎ出す歌舞伎町のポン引きたちだ。この道10年の中田氏(33歳)は「中堅どころでも600万円くらい。ベテランになれば新規に客引きしなくても常連客を回すだけで1本は超える」
財布の紐が固くなった今、口八丁手八丁で店に客を連れてくる彼らが、集客の胆となっているのだ。
1位 出会い系サイト運営者 2億円
大手「出会える系」サイトの運営を柱とし、その顧客データを元に約30の「出会えない系」サイトを運営。そのほか、顧客データ販売の副収入も
2位 エロサイト運営者 1億円
海外サーバーを利用した、月額20ドル程度で見放題の超法規的「無修正アダルトビデオ」サイトを複数制作、運営。昨今の女優ギャラの低下も利益増に
3位 ホスト(売れっ子) 7000万円
1億円には届かないが、歌舞伎町のナンバーワンホストは数千万プレーヤーが複数存在。ほか、高級外車や高級腕時計、マンションなどの貢ぎ物も
4位 ホテトル経営 3500万円
渋谷で一発2万5000円の大衆店、4万円~青天井の高級店の2店舗を経営。在籍30人、毎日8人ほどが出勤するが「値段は違うが派遣する女は同じ」とのこ
5位 乱交パーティ主催者 2800万円
高級ホテルのスイートルームを年間契約し、アダルトサイトで客を募り、毎日昼と夜の2部制でパーティを開催。日に10万円ほどの現金収入が得られる
6位 裏DVD制作 2400万円
表向きは一般的なアダルトビデオ制作会社だが、裏で月10本ほど無修正DVDも制作。主に海外サーバー用に制作するため、リスクは皆無に等しい
7位 裏風俗(地方) 1800万円
北関東某所で地域密着型の本サロ経営。30分1万円、一店舗当たり毎日10人ほどが出勤。約半分が女子給、残りから家賃やショバ代を引いた額がオーナーの身入りだ
8位 プロダクション経営者 1500万円
10人のAVタレントを抱える中堅プロダクション。ひとり当たり月に5本程度のハダカ仕事をマネージメントしている。撮影会や雑誌モデルなどの臨時収入も
9位 ハプバー主催者 1200万円
都内某所で完全サクラなし営業。女子給はかからないが、その分男性客の入りも低迷。「ガチだから売り上げにバラツキがあるのが悩み」とは、オーナーの弁
10位 SM女王様 1100万円
週3で働くSMクラブで年収500万円の身入り。ほかにもプライベートで5人の奴隷を抱え、M男たちから月に1人10万円ほどの上納金を徴収している
11位 風俗スカウト 1000万円
完全歩合制。約10人の風俗嬢を抱える。女を風俗店に送り込み、1週間働いた時点で約10万円の身入り。その後は女の月収から約10%が永久にバックされる
11位 ポン引き(歌舞伎町) 1000万円
キャバクラや風俗店への紹介で1人頭2000~3000円、闇スロや裏カジノに至っては5000円がバックされるこの業種。平均でも650万円は稼ぐという
13位 AV男優 650万円
かの有名な加藤鷹はかつて1現場7万円、年収にして2000万円ほど稼いでいたらしいが、現在のトップ男優は1現場3万~5万円、月に10~15本の現場をこなす
14位 ホモ男優 535万円
ゲイビデオに1本3万~10万円で月10本程度に出演。ゲイ雑誌やイベント、ウリ専バーでのアルバイトなどの臨時収入もある
15位 ウリ専ボーイ(ホモ) 490万円
新宿2丁目では泊まりが4万円、ショート(60分)が2万円、その半分がウリ子の収入に。中には1000万円ほど稼ぐ者もいるが、稼げる期間は短いという
16位 同人誌作家(エロマンガ) 430万円
人気の同人作家ともなれば700万円以上、中堅でも500万円は稼ぐといわれる。アシスタントや印刷代などの経費がかさむと収入が減るのだが、副業としてはかなりの額だ
17位 デリヘル店長(都内) 420万円
歌舞伎町のデリヘル店長で月収35万円ほど(10時から夜12時まで。週6日勤務)。高卒程度の学力でOKだが、ボーナスもなければ保険もない
18位 投稿雑誌常連者 390万円
出会い系サイトや出会いカフェでモデルを探し、ホテルでハメ撮り、素材を各出版社に売り込むこの商売。買取額は1本7万円ほど
19位 裏DVD店長 360万円
週6日、一日約12時間労働で月収30万円ほどと驚くほど少ない。ほか、摘発の際のパクられ要員として名義人を兼ねれば月10万円ほどのボーナスが支給される
20位 デリヘル店長(地方) 300万円
労働条件は同じにもかかわらず都内と比べて年収100万円ほど低い、地方のデリヘル店長。それでも志願者が後を絶たず、地方風俗の疲弊を物語っている
21位 風俗従業員 290万円
店舗型の風俗店、新人従業員の年収は300万円にも満たない。しかし仕事は接客、個室やシャワールームの清掃、呼び込み業務と重労働だ
22位 たちんぼ 200万円
歌舞伎町で売春するたちんぼの一発単価は約1万円。売れっ子は日に2人ほどの客を取るが、ショバ代として地回りヤクザに5000円(日)が徴収されてしまう
23位 風俗送りドライバー 100万円
店が終わる深夜1時~3時間程度と労働時間は短いが日当7000円。さらにガソリン代も自分持ちのため日に5000円程度しか稼げない。ちなみに車も各自持ち込みだ
24位 汁男優 25万円
1現場3000~5000円ほど。女優と絡める特典もあるが、発射できなければノーギャラだ。最近は現場数が減り、売れっ子でも月に5現場ほど
25位 ホスト(新人) 15万円
表向きは日給5000円だが、街頭キャッチなどのノルマが課せられるため、達成できなければ給料から天引きされて月収ゼロ、さらにはマイナスになることも
※一覧表の見方
表中の年収は取材対象者の申告と同業他社の状況を聞き平均化、年収ベース化したものです。基本的には経費などを引いた実質的な所得になります。また、本文中に登場する人物は一部を除いてすべて仮名となります
イラスト/石井匡人
取材・文/SPA!アウトロー鑑定団
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