更新日:2012年09月16日 09:06
デジタル

便利でもクラウドだけのデータ管理は危険!?

スマホ時代の到来で、クラウドサービスが手放せない!というユーザーも多いはず。だが、先の「ファーストサーバ」データ消失事件で、その安全性に疑問符が。クラウドと賢く付き合う極意とは!? ◆クラウドに預けたデータが消えるリスクはどれくらい?  「ファーストサーバ・ショック(https://nikkan-spa.jp/279459)」は、クラウドの安全性を改めて考える機会を提供してくれたとも言える。さしあたり、個人ユーザーがもっとも気になるのは「自分がクラウドに置いているデータが、消えてなくなる危険性はどれくらいあるのか?」ということだろう。
柳谷智宣氏

柳谷智宣氏

「ファーストサーバ事件が起きるまでは『クラウドのデータが飛ぶ可能性はゼロではないが、まぁ、ほとんどないだろう』と皆が考えていました。それが、この一件でまったく安心できなくなってしまった感は否めません」と話すのは、ITライターの柳谷智宣氏。 「事故の原因は、セキュリティ強化のための更新プログラムにバグがあったこと。本データとバックアップの両方に同時にプログラムを当てたところ、両方がヤラれてしまった……という想定外の事態だったのです」  こんな事故が起きた以上、何が起きてもおかしくないのか? 「ファーストサーバで起きた問題はヒューマンエラーであり、ほかのサービスでも起きる可能性はあります。Dropboxなどにサーバを提供しているamazonは、データ保存についてほぼ100%の堅牢性を謳っていますし、グーグルも最新のテクノロジーを持っていますから、ある程度は信頼できるでしょう。ただし、過信は禁物です」  つまり、本当に大事なデータは自宅のHDDにバックアップを取っておくに越したことはない――これに尽きるのである。 「他人にPCを見られても構わないように、PCにはデータを置かず、クラウドにだけデータを置く人も増えていますが、今回のような事件が起きた場合は一発でアウトですよね」 ⇒クラウドで「管理すべきもの/すべきじゃないもの」線引きは? に続く
https://nikkan-spa.jp/279461
― 本当は恐ろしい!?クラウドサービス【2】 ―
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