更新日:2012年10月18日 18:51
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出会い系サイト化する「シェアメイト募集掲示板」

近年、シェアハウスが人気だ。ただ、人気が高まるにつれ、トラブルも発生。都内のシェアハウスオーナーは、「最近は若い入居希望者が多く、なかにはノリで来る人もいて、管理が行き届かず住人間で問題が起こることもある」と話す。昨今のシェアハウスで巻き起こる、トラブルの実態を追った。 ◆「シェア相手募集掲示板」が出会い系サイト状態に?  シェア生活の人気ぶりを受けて、ネット上には多数の「シェアメイト募集掲示板」が存在する。だが、その投稿は玉石混交だ。業者が空き部屋を紹介する内容から、個人が同居人を募るものまでさまざま。なかには、<男ですが女性限定で同居人募集>、<女性なら家賃タダ>と、“女目当て”と思しき怪しげな書き込みも。そんな募集掲示板の実態を調べるべく、小誌女性記者が直撃取材を敢行した!  まず気になったのは、〈家事をしてくれるなら家賃タダ@都内〉という27歳男性の書き込みだ。応募すると「さっそく明日、見学に来てほしい」とのメッセージが。翌日、指定された場所で彼と合流。挨拶もそこそこに自宅へ向かった。すると道中、たたみかけるように彼との“シェア条件”を話された。 「僕のために、栄養バランスが良い食事を朝晩必ず作ってください。あ、卵料理とか好きなんですよ。消灯時間は0時を絶対に守ること。家事を一通りやってくれたら、布団一枚分の生活スペースを用意しますから。あ、家賃は月3万円ね」  あれ、家賃はタダだったはずでは……。そして、到着した部屋を見てさらに絶句。8畳ワンルームはゴミと洗濯物だらけ。私の生活空間はどこ?「ここに簡易ベッドでも置けば寝られますよ」。こんな場所で家政婦のように暮らすなんて……。やんわりとお断りした。
シェアハウス

記者の手書き間取り図。実際は布団一枚の生活スペースもなかった

◆家事と性処理を求めるシェア掲示板の男たち  続いて掲示板を見ていると〈家賃なし。すでに同居人の女性がいますが3人で楽しく暮らしませんか(40歳・男性)〉という募集が。連絡を取り、会う約束をすると、なぜか執拗に外見ばかり聞いてくる。ポッチャリですが、なにか!?  待ち合わせ場所にやってきたのはスーツ姿のサラリーマンだった。近くの喫茶店で“面談”が始まると、開口一番、「家賃はタダにするから、下の世話もお願いしたいんだよね」と、カミングアウト!   すでに同居している女性も同じ条件で暮らしているらしく、「3人で一緒に湯船に浸かりたい」などと希望を告げられた。そのまま、約30分も続いたセクハラ面談。最終的に記者が男性の好みのタイプではなかったのか、「(面接の)合否は来週にでも連絡します」と、失礼にも保留にされてしまった。  その後、掲示板をさらに見ていると、子連れシングルマザーの〈なんとか家を提供してほしい〉という切実な声や、ネットカフェ難民だという女性が応募しているやりとりが見られた。彼女たちは相手がどんな男なのかわかっているのか……。彼女たちが食い物にされないことを祈るばかりだ。
シェアハウス

何度応募しても家主が気に入らなければ何か月も放置。

― 魔窟化するシェアハウスの(狂)ライフ【6】 ―
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