OLやサラリーマンが集う「脱法ドラッグ・カフェ」
―[真夏の[激ヤバ地帯]潜入6連発]―
ネットショップや実店舗で気軽に購入できるようになり、もはや大流行とも言える「合法ハーブ」。今では渋谷、池袋、新宿など都内各所に「合法ハーブショップ」が点在し、ハーブや(吸引用の)パイプなども売っている。
もともと、合法ハーブは“脱法ドラッグ”とも呼ばれ、違法とされた物質と似た効能を持つものを開発しては摘発され、当局とのイタチごっこを繰り返してきた。昨年9月には薬事法が改正されたが、ある業者が言うには「次々に“新作”が生み出されて、販売量も額もドンドン増えている」という。
そんななか、なんと“サラリーマンの街”新橋には「買ってその場で吸える店」があるという。合法ハーブ愛好者曰く「新橋という土地柄からか、早い時間からOLやサラリーマンが来て楽しんでいる」という。中には「そこで楽しんだハーブの感想をブログにアップしている“プロ”までいる」とのこと。そこで早速、その「合法ハーブカフェ」に行ってみた。
◆隣接する“休憩所”で昼間からプカプカと……
新橋駅から徒歩10分ほど。オフィスビルが並ぶエリアの一角に、堂々と看板を出し、その店はあった。恐らく通りがかっただけでは何の店かわからないだろう。店内に入ると、若い女性店員が出迎えてくれた。
「大体一袋4000円ですね。香りが深いのと浅いのとでは、どちらがお好みですか?」
入り口正面のレジには、ヘヴィメタのCDジャケットのようなデザインの「お香」が並び、「最近のもの」「人気商品」などを店員が説明してくれる。そして、その横の“休憩スペース”で、買ったばかりのお香を楽しむ流れだ。
そちらにはカウンター数席とソファ席がひとつ。ソファ席ではカップルとその友達風の3人がハーブの回し吸いをしていた。カウンター席では30代半ばと思しきスーツ姿のサラリーマンが一服。ひと吸いするたびに頭をグルグル回し、満面の笑み。キマリ具合を楽しんでいるのだろうか。警戒する様子はまるでなく、外回り営業の休憩中に、タバコを吸うような気軽さだ。3~4吸いすると、満足したように足どり軽く出て行った。
ちなみに、先ほど女性店員が言った「香りが深い」というのは、どうやら「キマリが深い」ことを意味するらしい。やはり、深いものほど人気だそうだ。
その後も入れ代わり立ち代わり客が訪れる。仕事中と思しきOL風の女性もちらほら見える。また、そのほかに外国人男性の姿も多い。そのうちの一人、オーストラリア出身の男性に話を聞いた。
「向こうは日本に比べて、大麻が割と日常的にできる。だからその代用に、こっちに来てからはハーブをやるようになったんだ」
こうした外国人との交流の中で、ハーブに目覚める日本人も増えているようだ。
前出の業者は「都内だけじゃなく、最近では地方でも需要が高まっている」とも話す。とろけた表情で店を出る客を見ていると、一抹の不安を感じた。
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