「未来にワクワク!」etc.なぜかイラッとするポジティブ迷言集
―[「ポジティブ」という病]―
巷に溢れるポジティブシンキングのススメ。確かに、前向きであることは悪いことではない。が、過ぎたるは及ばざるが如しという言葉もあるわけで。“ポジティブ”の副作用を紹介する!
◆真意不明のポジティブアピールに困惑&辟易
「周囲のハイテンションと疲れた自分とのギャップに疲労度がさらに増す」(29歳・男)、「デキる女を自任する同僚。口を開けば、『私はこんなに頑張った』話ばかりで、正直、ウザい」(37歳・女)など。
実害があるわけでもなし。気力漲り、充実している人への嫉み、と言われたらそうかもしれない。
が、ポジティブ発言に対する不快感を示す人は非常に多い。
「FBに『毎日がピクニック』『自分の未来にワクワクする』『今日も凄まじく学んだ一日』と、仲間との写真などを載せている昔の友」(34歳・女)が、実際はコミュニケーションビジネスにハマっていたなんてのは、また別のお話だが……FBやツイッターは名もなき人のポジティブ名言の宝庫だが……。
「『キレイな虹を見た!』『出会いに感謝!』とか前向きなことしか書かない人って、すごく不自然」(30歳・女)、「『目覚めれば間違いなくまた、新しい朝が来る。何ひとつムダなことなんてない。そう自分に言い聞かせる』とか書かれても、そりゃあ朝は来るよと思う」(32歳・女)と、散々である。
「『久々に号泣。きっとこれは強くなるために必要な試練なんだろうな。この経験や実感は仕事に生かせるはず。とりあえず、明日からまた出直そう』とか書いちゃう女子。こちらとしては『声をかけてあげたほうがいいのかな』とか気を使ってしまう」(27歳・男)のもまた、面倒くさいわけで。
過去の己のポジティブ発言に赤面した女性(37歳)はこう語る。
「1年前の日記には、『明日がわからない人生のほうが面白い』『失ったものはあるが、得たもののほうが多い』など、自分を鼓舞する言葉の数々。ちょうど、仕事をクビになった頃で、不安だし焦っていたんだと思います。今は、再就職先で仕事や役割をこなすのに忙しく、そんなポジティブな言葉を注入する必要もないですから」
超ポジティブ発言はときにSOSのサインだったりするのかも。
イラスト/坂川りえ
― 「ポジティブ」という病【4】 ―
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