バイナリーオプションの[二択型]消滅のその後は?
今春にも規制が行われる予定のバイナリーオプション。二択型取引が禁止となり、一日の取引数も規制されるため、現在のような爆発的に資産を増やすことが難しくなる。その前に資産を増やしておくべく、業界とのネットワークは随一の投資ライターにも伺った!
◆「二択型」の消滅は既定路線!新たなオプション開発への動き
「バイナリーオプションの主流はGMOクリック証券のような『上がるか・下がるか』だけを予想する『二択型』ですが、そうした二択型オプションは禁止の方向になる」と語るのは、BO事情に詳しい投資ライターの高城泰氏だ。
「昨年12月、二択型の禁止など規制案が発表されましたが、これらはほぼGMOクリック証券を狙い撃ちにした内容。焦点である二択型の禁止は、3月末なのか6月末なのか時期の問題くらいで、ほぼ不可避の状況です。BOを手がける各社は二択型の禁止を前提に次を考えています」
今回の規制は法改正ではなく、業界団体による「自主規制」。しかし、各社とも従う方針だ。そのため、現在のBOのほとんどは二択型なので、商品設計を大幅に変更するか、あるいは廃止するといった選択になる。
「規制理由として、表向きは『過度な投機性の抑制』を求める金融庁の意向とされています。BOはハイリスク・ハイリターンすぎるということですが、実際にはそれだけでもなさそう。老舗系の証券会社は投機性が高すぎてBOに手が出せず、GMOクリック証券など新興の会社が儲けるのを指をくわえて見ているだけでした。そこで『だったら規制をかけてやれ』という力も働いているようです。ただBO自体がなくなるわけではありません。設定価格に達するかどうかを予想する『ラダー型』などのBOは残りますし、BOを大きな収益源としていたGMOクリック証券なども新たな商品を出してくるでしょう」
そのとき再び荒稼ぎする手法が生み出されることを期待したい。
■バイナリーオプション規制で禁止される主な項目とは?
(1)「二択型」商品の禁止
(2)一日の取引、損失総額などに上限
(3)業者の総取り・「レンジ外」の禁止
(4)締め切り時間前の「転売不可」禁止
(5)「完売」の基準を明示
【高城 泰氏】
個人投資家向けの情報提供も行う投資ライター。投資業界とのネットワークは随一。ヨミウリ・オンラインで連載中
取材・文/ミドルマン
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