“バカ”なことをしてメシを食っていく秘訣
―[“バカ”でメシを食う秘訣]―
日本を代表する“先進バカ企業”の面々が一堂に会するイベント「青春!バカサミット」。その第5回目となるイベンドが、5月11日、12日に初の2Daysで開催された。その中で披露された登壇者たちの言葉や、彼らの仕事ぶりを通じて、“バカ”な手段で成功する秘訣をお伝えしよう。
◆「趣味で始めたことが結果的にブランディングになる」
(神田のカメさん法律事務所代表 太田真也氏)
弁護士という硬いイメージの職業ながら、そのオタク風のルックスと、映像とともに流された事務所のCMソング「ど~にも法にもマ・ジ・カ・ル・ト」で場内を騒然とさせた太田氏。スライドで紹介されたホームページは、ビジネス法務(Business Lawer)のサービスを「BLハードコース」などと名付け、ボーイズ・ラブ調のイラストと一緒に紹介するという、“弁護士にあるまじき”内容だったが、「どれも趣味で始めたことだが、法律事務所が変わったことをやると、結果的にブランディングになる」のだそう。
⇒【動画】神田のカメさん法律事務所CMソングPVはコチラ https://nikkan-spa.jp/446637
◆「バカなことをすれば記事のPVは数十倍にアップする」 (ブログ「僕の見た秩序」 ヨシナガ氏) 書籍『愉快な誤変換。』やイベント「日本タイトルだけ大賞」など、様々なバカな試みを行なってきた同氏だが、昨年には自身が勤務するNTTレゾナントでも、会社の後輩を全身白タイツ&顔面白塗りにして「LINEのスタンプを実写で作ってみた」というバカ記事を作成。2日で約7万PVを獲得した。「ちょっとバカなことをやるだけで記事のPVは数十倍にアップする。最近は会社でバカなことをしても怒られない環境になってきた」と、大企業でもバカが武器として容認される時代の風潮を語っていた。 ◆「アゲノミクス宣言~2013年、からあげとコロッケが景気をアゲる~」 (日本唐揚協会 専務理事 八木宏一郎氏) 近年の唐揚げブームの仕掛け人・八木氏は、今年3月に日本コロッケ協会と連名で“揚げ”と“飲み”をミックスした「アゲノミクス宣言」を行ったことを報告。これは「不健康なダイエットをやめて週1回は揚げ物を食べにいく」「飲みニケーションの場を増やす」などの規制緩和を行うことで、日本を盛り上げていく新しい経済成長戦略。同時に唐揚げが正当に評価される社会を目指し、“世界へフライする”と宣言した。 ◆「上司の言われるがままに行動することで、人の個性は磨かれる!」 (マグロ船評論家 齊藤正明氏) 昨年は年間216回もの講演を行った人気講師の齊藤氏。同氏は上司の命令に逆らえずマグロ船に乗せられたものの、それが現在の仕事に繋がっていることに触れ、成功の秘訣は「人の言われるがままに行動することにある」と説明。「凡人は才能のある人のマネをしちゃいけない。会社でも上司の命令どおりに行動すれば、本当に向いてない仕事は失敗続きで頼まれなくなるし、自然と得意なことを仕事にできるようになり、個性も磨かれる。そうやって見出された個性は、自分で無理やり作り出した一人よがりな個性よりも、ずっと社会の役に立ちます」と熱弁していた。 ◆「人のセンスはメアドに現れる」 (解放集団Liverty代表 家入一真氏) ◆「フザケたことしか仕事にせず、普通の仕事を断る」 (バーグハンバーグバーグ代表 シモダテツヤ氏) イベント1日目の最後の登壇者は、株式会社paperboy&co.で社長と部下という間柄だった2人。出会いのきっかけは、シモダ氏が同社の仕事に興味を持って問い合わせメールを送った際に、社長の家入氏が直接返事を送ったことにあるそう。家入氏は「シモダくんは『hanzubonhaitemasu@~(半ズボン履いてます)』というふざけたメアドだったから目に止まった。僕は履歴書でも最初にメアドを見るし、誕生日+人気キャラクターの名前とかだったら不採用」と、“人のセンスはメアドに表れる”という理論を披露していた。 またシモダ氏は、客席から面白いことを仕事にする秘訣を聞かれ、「いくらお金がなくても、フザけたことしか仕事にせずに、普通の仕事の依頼が来たらあえて断る」という自社の哲学を説明。「集中してフザけたことをやるとクオリティが上がる。そして仕事の単価も上がり、フザけた仕事の依頼しか来なくなるという好循環が生まれる。最初の捨てる勇気を持つことが大事」と話していた。 ⇒イベント2日目レポートはこちら https://nikkan-spa.jp/446681 <取材・文・撮影/古澤誠一郎>
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