「2ちゃんねる」個人情報流出で、今するべきこと
日本最大の匿名掲示板として知られる「2ちゃんねる(http://www.2ch.net/)」から、なんと約3万人分とも4万人分とも言われるほどの個人情報が流出し、大きな話題になっている。しかも、流出した情報には、クレジットカード情報も完全な形で含まれるとあって今後大きな問題に発展しそうだ。
この2ちゃんねる、閲覧や書き込みは基本的に無料だが、一部の利用者が多い掲示板(通称・板)に最初の話題を書き込むスレッドを作成するとき(通称・スレ建て)や、埋もれてしまった過去の書き込みをログから読むときに必要になるのが「2ちゃんねるビューワ(通称“●”)」という有料のサービスツール。購入すると2ちゃんねるが快適に使えるとあって、ヘビー利用者を中心に購入者は多い。
登録時にはIDとパスワード、メールアドレスにクレジットカード情報(セキュリティコード付き!)が求められる。
今回流出したのが、この2ちゃんねるビューワサービスの購入者の個人情報。登録時のIPアドレスはもちろん、書き込み時に使用する個人識別番号(トリップ)、クレジットカードの番号、名義人、種別、使用期限、さらに住所に電話番号とほぼ個人情報フルセットといっていいデータに、書き込んだ情報までもが出回っているという。
普通の個人情報流出事故として見ても非常に大規模なもので、とくにクレジットカード情報一式にセキュリティコードまで流出は大きな波紋を呼びそうだ。
とくに流出元が噂やリークで有名な2ちゃんねるというのも今後の影響の大きさを予測するに十分。会社の愚痴や内部事情を書き込んだ場合の記録が本名と電話番号、クレジットカード情報とともに流出していることも大いに考えられ、ただの個人情報流出の枠を超えた社会的な立場まで危うくなるケースも今後予想される。
さらに、企業主導のステルスマーケティングに2ちゃんねるは利用されているのではないかと以前から噂されていただけに流出したメールアドレスなどから企業名などを抽出して晒す行為も既に確認されており、すでに外務省や警察関係などの官公庁や一部上場企業の名前が上がっている。会社のメールアドレスで2ちゃんねるビューワに登録していた人がいるとその企業のイメージダウンも避けられない情勢だ。
現在、2ちゃんねる運営側のスタッフ「停止信号 ★」氏が自分の個人情報が漏れていないかの確認ページを設営しているので、心当たりのある人は「http://j416.dip.jp/2ch/」から確認することができる。もし該当したなら、早急にクレジットカード停止の手続きをとることをオススメしたい。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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