人外魔境の激安ラテン中古車は安いほど一目置かれる!?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
シロートさんほど損をするのが世の倣い。それゆえシロートさんは、クルマを買うと言えば新車しか思い浮かばず、大枚はたいて面白くもないクルマを買っているわけですが、激安中古外車の世界を知ったら最後、そこは桃源郷でした! 周囲には一目置かれるし、運転も楽しいし、故障も滅多にない。それで100万円以下なんだから!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
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安ド:100万円以下のドイツ車乗ってても、あんまり威張れませんけど、ラテン車は安いほど一目置かれる。そこがいいですね!
MJ:そう。その捨て身の雰囲気が、よくわかんないけどカッコいいとほめられる。俺なんか48万円のプジョーでNHKに出演して、佐々木彩アナに「真っ黒でカッコいいですね」ってほめられたからな!
安ド:僕の88万円の166は、元『LEON』副編の九島辰也さんに「やっぱりコレいいよね。俺も欲しかったんだよ」ってほめられました。
K:僕も500万円のゴルフRに乗ってるデザイナーに、「このアルファのほうがいいなあ」って言われて、「ええーっ!!』でした。
MJ:新車のゴルフRなんて安心だもん。でも0円でもらったアルファ147は、猛烈に冒険的に見える。男はそういうのに一目置くんだよ!
K:確かに自分でも、隣にベンツやBMWの新車が並んでも、「勝ったな」って思うようになりましたね。
MJ:ただ、激安ラテン車ならなんでもいいってわけじゃない。メカはなるべく単純なほうがいい。エンジンは4気筒! 6発以上は故障しやすいから。
安ド:グサっ!
MJ:それと、ミッションはマニュアルに限る。アルファのマニュアル車とセミATのセレスピードじゃ、まさに天国と地獄だ。
安ド:アルファのATは壊れまくるって聞きますね。
K:僕はこれが生まれて初めてのマニュアル車なので、ギアチェンジが面白くてやめられません!
MJ:100万円以下の中古ラテン車でマニュアル車なんて、それだけで一般ドライバーからしたら人外魔境だけどな。
K:まあ、普通は買いませんよね。でも買ってみると「えっ!?」っていうほどステキな世界ですね。
MJ:キミは俺からもらっただけで買ってないだろ!
【結論】
最大の狙い目は、イタリア車・フランス車で、10年落ち、100万円以下のマニュアル車(ATならフランス車のほうが吉)。勇気を出して買ってみれば、めくるめく激安中古外車の世界が待っていますよウフフフフ~。
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