偽日本ブランド「メイソウ」をさらにパクってる店に行ってきた
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取材班が店内で撮影していると、店員が飛んできて画像データの消去を迫られた。悔し紛れに店員に「メイソウのパクリ?」と聞いてみると、自信満々でこう答えた。
「我々の方が先に開店したのよ」
一方、3軒隣の“本家”にゆうやとについて訊くと「やつらこそパクリ」と見下した口ぶり。この店員によれば、たしかにこのエリアで開店したのはゆうやとが先で、メイソウ側は偽物を駆逐するため、あえて近くにオープンさせたという。日本では偽物と批判を浴びているが、さらにコピーされたゆうやとと並んで見ると、「元祖」としての風格さえ漂って感じられる……。
次に、ゆうやと商品に記載の住所を訪ねた。応対に出てきた社員は、「メイソウとは全く異なるブランドだ」と憮然と答え、その後はノーコメントを貫いた。また商品には、メイソウと同じく東京にある日本本社の住所もあるではないか。
さっそく、そこにも足を運んだ。JR中野駅から徒歩7分。築40年以上と思しき古びたマンションの一室だった。郵便受けには「佐藤」とだけ書かれており、今も居住している様子だったが、玄関ベルを鳴らしても応答はなかった。もしかすると、ゆうやと関係者(中国人?)が以前ここに住んでいたのかもしれない。
今後も、中国各地でねずみ算式にメイソウの類似店が増えていくのかもしれない。
5/27発売の週刊SPA!「中国[“偽”日本ブランド]再燃の裏側」では、「メイソウ」の本社や日本人デザイナーとされる人物を直撃。さらに変化する中国偽物ビジネス市場から模倣品ビジネスの現状と日本製品への影響を探っている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
ロゴはユニクロ似で、商品は無印良品まがい、そして名前はダイソー風――日本発だと嘘をつき、日本品質を強調する雑貨店「メイソウ」の存在が日本で話題となっている。
そんな中、快進撃を続けるメイソウを、なんとさらにパクった店舗まで出現した。メイソウ同様、ユニクロそっくりの赤地に白字で「ゆうやと」(漢字表記は「優宿」)と書かれた店舗が、深圳市にあるメイソウの3軒隣で営業しているのだ!
ここも同じく「日本品質」を謳う10元均一の雑貨店で、店内BGMはメイソウ同様、ワールドオーダーの曲を採用する徹底した真似っぷり。ただしメイソウに比べて日本語が表記された商品は少なく、ハングル表記のものもチラホラ。ブランド戦略もメチャクチャのようだ……。
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