ご当地キャラ界は“脱ゆる”の戦国時代!?
日本は残念な結果に終わってしまったサッカーW杯。そこでサッカーでの無念をはらすべくSPA!では、「本家ザックJAPANに負けず劣らずの超オススメ!“俺的最強の布陣”をサッカー以外でつくったらどうなるか?」を企画。あらゆるジャンルで選出&解説してもらった!
◆ゆるキャラ・ベストイレブン「脱ゆるJAPAN」最強の布陣(監督:犬山秋彦)
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「現在のご当地キャラ界は“脱ゆる”の戦国時代を迎えています」と、語るのは犬山秋彦氏。厳しい戦況を生き残れるイレブンとは?
「ガチガチにマーケティングされた“保守化”や、ツッコミどころを自覚的に仕込んだ“メタ化”など、生き残りを賭けた差別化戦略を迫られているんです。そこで、メディア受けする“攻めの姿勢”を重視してスタメンを組みました。熊本県庁公認の『くまモン』は、ロイヤルティフリーと言いつつ手続きに時間がかかるなど、いかにも行政主導らしい守りの堅さがGKにぴったり。DFにはマーケティングの行き届いた保守系のキャラを並べましたが、異彩を放つのが佐久市『ハイぶりっ子ちゃん』。今後の注目株です」
では、攻守の繋ぎ役を果たすMF、なかでも大事なボランチは?
「志木市『カパル』を推したいですね。第三セクター出身の彼は、ツイッターを駆使して人気を集め、他のご当地キャラにも顔が利くなど、行政と民間のいいとこ取りで活躍の幅を広げている。日本豆乳協会の『ちょうせい豆乳くん』は、個人が作った非公認キャラから公認に上りつめた苦労人。受け身になって他のキャラを立てるのもうまく、サイドに起用しました」
得点力が求められるFWは?
「センターには、人気・実力ともに抜きんでた『ふなっしー』を。お客さんの反応を見ながらじかに対応できるフットワークの軽さと柔軟さで、急速な成長を遂げました。北海道北斗市の『ずーしーほっきー』は、狂気すら漂うシュールなビジュアルがネットで話題になりましたが、これはかなり意図的にマーケティングされたもの。その狡猾な戦略性を買って、ウイングに配置しました。“行政公認なのに言動が過激”というギリギリが求められる昨今、果敢に攻め抜く得点力の高さが、チーム勝利のカギだと思います」
【犬山秋彦】
自衛隊員、ディズニーランドのキャストなどを経てフリーライターに。戸越銀座のマスコット「戸越銀次郎」のデザインなどを手掛け、現在はゆるキャラ評論家としても活動中
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