パンクラス王者が語る、プロ格闘家の壮絶な「水抜き」減量とは
◆格闘家が明かす減量“水抜き”とは
壮絶減量が付き物の格闘家。プロ総合「パンクラス」スーパーフライ級王者・清水清隆選手も、身長158cmと小柄ながら契約体重まで約10日で8kgも落とす。
「練習量がとにかく多いので、朝昼晩の毎食お米2合は食べないと持たない。食事制限を始めたら、もうラーメン屋の前を通過するだけで、ニオイでお腹が減りすぎて意識が遠のきそうになります(笑)」
そして徐々に3kgほど体重を落とし、計量日直前には通称“水抜き”と呼ばれる過酷な作業を行う。
「方法は一日に摂取する水分量を死なない程度に極力減らし、サウナ、半身浴などで体の中にある水分を出していく。肝臓にかなり負担を与えるので、肝硬変などで倒れる選手もいますね」
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=742950
清水選手はこの水抜きにより3日間で約5kg落とす。これでも格闘家では少ないほうだという。
「計量間際になれば、遠くで針一本が落ちてもわかる、ほどに感覚が研ぎ澄まされます(笑)。前日計量なので、終わったら試合当日まで一気に3~4kg戻す。胃にやさしいお粥などをストローでゆっくり食べたりして。こんな生活を5年以上続けていますね」
格闘家はリングに上がる前、毎日自分とも闘っていたのだ!
【清水清隆氏】
’84年、栃木県出身。TRIBE TOKYO MMA所属の総合格闘家で、現スーパーフライ級キング・オブ・パンクラシスト。切れ味鋭い打撃、タックルが武器だ
取材・文/加藤カジカ
― 徹底検証 10日間で人はどれだけ変われるのか?【4】 ―
この特集の前回記事
ハッシュタグ