ひっそりと営業を続ける「ブルセラ」ショップの今
日本の歴史を彩る伝統エロ産業が昨今、衰退の一途を辿っているといわれている。その原因はどこにあるのか?
【ブルセラ】
※12/2発売発売の週刊SPA!では「廃れゆく[伝統のエロ産業]を行く」という特集を掲載中。ストリップ劇場やテレクラの“今”を取材している。
<取材・文/週刊SPA!編集部>
’90年代前半、大ブームとなった「ブルセラショップ」、通称“ブルセラ”。中古のブルマー、実在する高校やファストフード店の制服やセーラー服、着用済み下着などが、ショップを通じて高額で売買された。持ち主の女性が客の眼前で“ナマ脱ぎ”して売買するなど過激化し、中古服の提供者には未成年もいたことから、社会問題にもなった。
そうして’93年には古物営業法違反容疑で初めてブルセラショップが摘発。さらに、青少年保護育成条例が改正されるなどで18歳未満の売買は沈静化、ネット売買の普及もあり都内店舗も衰退した。現在は、それでもマニアによって支持される老舗が、ひっそりと営業しているのが実情だ。
「警察からお達しが来ているからね。入手先の取材とかは一切お断りしているんだよ」
老舗の店長はため息交じりに語る。
「現役女子高生の制服や中古服が実際に“流通”してるところもあるが、出元は隠すでしょうね。大っぴらにやると、店の営業が立ちゆかないですから」
未成年から入手したアイテムを成年女性モデルに着せるなど“ブルセラロンダリング”をして客との“暗黙の了解”のうえで営業するのが精いっぱいだと苦渋交じりに説明してくれた。さらに顧客は使用済み、本物にこだわる。インターネット上では既に使用済み下着の個人売買が盛んで、売り上げ次第では店じまいも本気で検討しているという。ただ、現物を見ることができるのが店舗ならではの強みでもあり、「市場が存在する限りは続けたい」とも話していた。
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