死んだ後にヤクザも一般人もない!暴排条例でヤクザの葬儀開催は不可能に!?
ヤクザといえば昔から冠婚葬祭と密接な関係があると言われる。関東にある「ヤクザ専門葬儀店」の関係者を直撃した。
「ヤクザの葬儀は、あからさまに『○○組の葬儀』と謳うわけではなく、表向きは一般の葬儀と何ら変わりがありません。しかし、実態は『骨葬』と呼ばれる一種独特なものなんです」
関係者によれば、「骨葬」とは骨壺のなかはカラの状態で行うもので、遺族が行う一般的な葬儀とは別に行われるのが通例だという。ヤクザはこれを資金集めに利用しており、当局からは条例施行以前から圧力をかけられているという。
「結局、遺族の了解なしに、ヤクザが勝手に葬儀場を借りヤクザ主催の葬儀をしているわけで、遺族にしてみれば『ニセの葬儀』と言ってもいい。そして、そこで香典を集め、組の運営資金に充てているというわけなんです」
つまり、今回の条例施行はその「ニセ葬儀」にメスを入れるものとも言えるのだとか。
では、当局の圧力を受けたヤクザ専門葬儀社は今後どのように対応するのか。関係者は続ける。
「資金集めの片棒を担ぐ『骨葬』は受けることはできないが、火葬する前の遺体の状態からの『普通の葬儀』なら、行ってもいいという解釈をしています。たとえ当局が口出ししてきても、そこは突っぱねるつもりです。死んだ後にヤクザも一般人もないでしょう。そこを区別したら、人種差別になってしまいますよ(笑)」
しかし、厳しい監視下に置かれながら行うヤクザの葬儀は、その数自体を減らすだろうと予測する。
「資金集めをしたいがための葬儀をするなら、本家や組事務所など、彼らが所有する敷地内に限られます。ただ、ここでの葬儀は我々がもはや関与できるものではありません。ということは、カタギの人が直接香典を持っていける機会がなくなることも意味します。ヤクザ的には打撃でしょうが、事前に人を介して香典を持ってこさせるなど、資金集めは形を変えて続いていくとは思いますよ
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