ノルウェーではスタバのラテが1300円! 日本はこんなに物価が安かった
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<取材・文・撮影/奥窪優木 再構成/SPA!編集部>
日本は長期デフレにより、低価格で高度なサービスが享受できる国となった。そして昨今、円安で外国人から見れば、信じられないようなコスパのいい国になっていたのだ。インフレと物価高に苦しむ欧米人が観光客として日本に来て、そこに目をつけ始めた!
消費増税やインフレターゲットにより、確かに身の回りの物価は上がったように見える。しかし実は日本の物価は世界と比べ、上昇するどころか下落している。
英誌『エコノミスト』が公表している「世界生活費ランキング」では、過去20年間、東京は首位もしくは2位だった。ところが今年は豪シドニーより下の6位にまで転落。さらに同誌が発表したビッグマックの国別価格ランキングでは、日本は56か国中42位(今年1月時点。1ドル=104.25円換算)となった。
主な原因は円の独歩安だ。ドル円相場を見ても、第2次安倍政権発足以来、70円台後半から121円半ばにまで円安が進んだ。ユーロ円も105円から149円にまで下げている。衆院選で与党の勝利が確実と言われるなか、円安は長期化すると見られ、「市場では来年中に125円、再来年には130まで円安が進むというの見方も根強い」(SBI投資調査部門シニアマーケットアナリスト・藤本誠之氏)との声もある。
こうした状況を受け、外貨を持つ者にとって、あらゆるものが3~4割引セールになっている日本に外国人が殺到中だ。政府観光局によると、昨年は訪日外国人客数が初めて1000万人を突破。今年は10月時点ですでに1000万人の大台を突破し、年間1300万人に達する見込みだという。
では、実際にどれぐらい物価が安いのかを比べてみた。
<日本はこんなに安かった!>
●スタバのラテ(グランデ)
ノルウェー 約1300円
ロシア 約750円
中国 約520円
アメリカ 約510円
日本 約410円
●平均家賃(70平米)
シンガポール 約27万円
ロンドン 約23万円
ニューヨーク 約21万円
香港 約19万円
東京 約15万円
●電気料金(kWhあたり)
デンマーク 約47円
ドイツ 約46円
イタリア 約36円
日本(2段料金) 約25円
アメリカ 約16円
●消費税率
アイスランド 25.5%
ギリシャ 23%
ロシア 20%
イギリス 18%
日本 8%
いや、北欧は物価が高いとは聞いていたが、ノルウェーではスタバのラテが1300円!! 日本に外国人観光客が殺到するのも頷ける話だ。
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