メンズファッションのバイヤーMBです。洋服の買いつけという本業の傍ら、ブログやメルマガで「オシャレの正解」について発信していたところ、こちらで執筆させていただくことになりました。連載第11回目をよろしくお願いします。 　2月はバレンタインシーズン。デパートではどこもイベントを組み、きらびやかな装飾や、ピンク色の看板などが目立ちます。 「どうせ俺はチョコもらえないし」 「イケメンはいいよな～」 「チョコなんていらねぇよ！」 　……そんな嘆きの声が聞こなくもないのですが、しかし！ 嘆いてばかりでは始まりません。今回は女子ウケをちょっとだけアップさせる方法を考えてみました。「今年はもらえなそう」or「もらえなかった」という人は来年同じ轍を踏まないように、日頃からできるちょっとした「印象アップ法」をお教えします。 ▼印象アップのコツは「色気」にあり 　異性の印象アップに必要なのは「色気」です。ニーハイを穿いた女子の足元、首元からのぞくうなじがチラリと見える、例えそれが普段はあまり意識していなかった女子だったとしても、思わずドキッとなりませんか？ 「色気ポイント」があるだけで、「あれ？コイツ悪くないかも……」なんてついつい思っちゃうものです。 　もちろんこれは男性だけの話ではなく、女性も同じです。女性も「色気ポイント」がチラリと見えれば、いつもは気にしなかった男性であっても、「あれ？　この人意外とカッコイイかも……」なんて思ってしまうもの。大事なのは相手をドキッとさせる「色気」ですが、この「色気」の作り方にはちょっとしたコツがあります。というのも、「やりすぎ」「主張しすぎ」は絶対にNGなんです。チラリと見えるからいいのであって、パンツ一枚で目の前に立たれても、そこに「色気」はありません。「やりすぎ」ではなく「程よい」色気のつくり方が肝心なのです。 ▼色気は男女ともに同じ「3首」にあり 「程よい色気」を感じさせるポイントは「3首」にあります。手首、足首、首(鎖骨)のことです。人間は曲線に色気を感じます。女性の胸やお尻のラインなどが直接的である一方、手首、足首、首の曲線ならば、自然に程よく色気を出すことができます。その3首を意識的にチラ見せすればいいのです。まずは手首。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=794988 　シャツでもカットソーでもニットでも構いませんが、着用しているトップスの袖を一折りまくってあげます。そうすると手首の曲線が見えて「色気」が生まれます。試しに今手元の袖を少しまくって、自分の手を見てください。まくったほうが不思議と「色っぽさ」を感じませんか？ 例えば仕事の打ち合わせの最中に、例えば飲み会の際に、意識的に少し袖をまくるだけで「ドキッ」と思わせる効果があります。異性へのちょっとした印象アップに繋がるでしょう。次に足首。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=794989 　こちらはビジネスシーンでは難しいですが、パンツの裾を少しロールアップしてあげます。その際靴下が見えてしまうと足首の曲線を隠すことになりますので、素足履きか「インビジブルソックス」という靴の中に隠れて見えない靴下を使いましょう(ユニクロでも売ってます)。 　また「足首見せるならショーツでいいじゃん」と思うかもしれませんが、ショーツだと足全体が見えてしまい、足首に視線が集まりません。フルレングスのパンツの裾をまくるからこそ、足首の曲線に目がいき、色気を感じさせることができるのです。 　最後に首(鎖骨)。これはネックの種類で差がわかります。V字に首が開いたVネックと、首がつまったクルーネックがありますが、見た目の差はこのとおり。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=794990

　Vネックのほうは鎖骨が見えてセクシーな印象になります。例えば合コンの席などでは上着を脱ぐとは思いますが、少しでも印象をUPさせたければ、上着を脱いだ際にこのVネックを着てもいいでしょう。「ドキッ」とさせることができるかもしれません。こちらも注意ですが、Vネックの中に「肌着」が見えてしまったらせっかくの鎖骨も隠れてしまいます。Vネックの中はタンクトップなどで鎖骨の邪魔にならないインナーを選びましょう。またVネックも大きく深いものだと「やりすぎ」になってしまい、ホストみたいな印象になります。写真のように程よく浅めのVネックがベストです。 　胸を強調しすぎた服を着ている女子を見て引くのと同じで、女子も胸が開きすぎたセクシーすぎる男子を見ると引いてしまいます。何事も「ほどほど」「さり気なく」が大事です。もちろん、この「色気を感じさせる3首」は女性も有効です。女性の読者様はこの3首を意識したコーディネートをすると男性に好印象です。ぜひ活用してみてください。　＜文／MB＞ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）