ファッション関係者が愛用する「無印良品の最強アイテム」
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションのバイヤーMBです。洋服の買いつけという本業の傍ら、ブログやメルマガで「オシャレのルール」について発信していたところ、こちらで執筆させていただくことになりました。連載第19回目をよろしくお願いします。
▼「知る人ぞ知る」安くて優秀な「無印良品」の最強アイテム
「無印良品」と聞くとどんな商品を想像するでしょうか? 安価でおいしいレトルトカレー? 休憩時間につまむスイーツ? 手ごろでシンプルな家具類? 今回紹介するものは、ファッション小物です。「無印は確かにシンプルだけど別にオシャレじゃないでしょう?」と疑問に思うかもしれません。
実は、近年ファッション感度の高い人から注目を集めている「無印良品」の洋服。ファッション関係者にも愛用者が多く、ブランドプレス、ショップスタッフなども無印のシンプルなシャツやデニムや小物などを着用していることが多々あるのです。
それもそのはず。無印良品の洋服デザインには「ヨウジヤマモト」などが手がけていたものもあります。コムデギャルソンと並び日本が誇るトップデザイナー「ヨウジヤマモト」。北野武氏愛用のデザイナーとしても有名です。
無印良品は文字通り「無印」というコンセプトに基づき、デザイナーなどの名前をタグに記載することはないので、まさに「知る人ぞ知る」名作が存在します。洋服以外にもプロダクトデザイナーとして著名な深澤直人氏が手がけた家電や、ニューヨーク近代美術館(MoMA)などにも高く評価されている世界的デザイナー、エンツォ・マーリの家具など、世界的に高く評価されているデザイナーズアイテムをどこよりも安く買えるお店が実は「無印良品」なんです。
▼業界内で愛用者多数の「デイパック」
そんな名作揃いの「無印良品」から今回紹介するのはこちら。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=830149
アパレルスタッフなどから絶大な人気を誇る「デイパック」。近年この「無印のデイパック」を愛用しているファッション関係者が激増しています。私の周りだけでも男女問わず10人近い愛用者がいるほどです。「形がこれ以上ないほどキレイ」「素材が超タフで長く使える」「ZIPの配置がよく使いやすい」とそれぞれ見るポイントは違うものの、高評価を付ける人が続出しています。デイパックをコーディネートに使う「フレンチカジュアル」が流行していることもあり、ファッション関係者はこの安くて優秀な無印デイパックをこぞって買い求めているのです。先月くらいまではあまりの人気のため完売状態。生産・入荷待ちが続いていましたが、このたび再入荷。現在は一番人気の黒も購入できます(ネットショップでも通販可能)。
一番の特徴は「クセのなさ」です。「普通じゃん」と思うかもしれませんが、デイパックで「普通」の形は意外にも少ない。デイパックは横にデカいと遠足に行く子供のようになってしまうし、縦に長いと「B系ファッション」の中学生が使っているバッグになってしまいます。大人が使えるような、程よくコンパクトな形というものが意外と少ない。また形こそバランスのとれたものがあったとしても、ワッペンや刺繍など子供っぽいデザインが付いてまわり、文字どおり「無印」でキレイなバランスのデイパックは稀有なのです。
30代以上の方は「デイパックなんて学生のバッグでしょ?」と思うかもしれませんが、とんでもない。30代以上の大人にこそ持ってほしいアイテムといえるのです。特にここまでシンプルなデイパックならば、ニット×シャツ×細身パンツなどのビジネスカジュアルに合わせてもサマになります。
カッチリとしたビジネスライクなカジュアルに、ちょっとした遊びココロが加わり、「こなれた大人」を演出できます。使い勝手も抜群で電車のなかでも読書やスマホいじりはもちろん、担いだままペットボトルや財布をサッと出せるように配置されたZIPが個人的にも非常にポイントが高い。
素材は超タフで水も通しにくいポリエステル混。触れば納得、ガッチリと目の詰まった風合いで、使うシーンをまったく選びません。このデイパックのほか、シャツやスニーカーなどブランド物と比べても遜色ない名作がこっそりまぎれている無印良品。お菓子やジュースだけでなく、洋服もチェックされることを強くオススメします! 筆者のメルマガ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」では「ファストファッション・マストバイ」というコーナーを設けています。より詳しい話が知りたい方はぜひご登録を! <文/MB>ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)『MBの偏愛ブランド図鑑』 今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介 |
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