パソコンの熱暴走に注意。設置NGな場所とは?
梅雨時の暑さや湿気に顔をしかめるのは人間だけではなく、パソコンやスマホも同じ。ガジェット系のトラブルが急増するシーズンを乗り切る方法を探った
◆CPUの発熱で機能低下、高温で異常動作も!?
じわじわ暑さの増してくる梅雨において、パソコンやスマートフォン最大の敵と言えるのが「熱」だ。
「排熱処理を正しくしないと、熱暴走という症状が発生します。これはCPUの温度上昇が原因で処理速度が低下し、パソコン本体の起動が遅くなったり、ソフトの動作が重くなるもの。酷い場合はフリーズしたり、突然電源が落ちてしまうこともあります」と、警告するのは、パソコンやスマホなどのデジタル系雑誌やムック本を多く手掛ける、ノーリ・代表取締役の中谷仁氏。
「パソコンの熱暴走を防ぐのにまず大切なのは設置場所です。排気口が塞がってしまうと熱がこもる原因になるので、最低でも壁から10㎝以上離し、直射日光を避けることが大切です」
中谷氏が「排熱処理の命」と語るのは、PC内のファンだ。
「ファンの効果は物によって全然違います。ただし、サイズが合わなければ、そもそも取りつけられないので、購入する前にしっかりと調べましょう。同様にいいものを買っても、掃除しなければ効果が落ちてしまう。エアダスターを使って、こまめに通気口のホコリを掃除してください。内蔵HDDの間隔を開けるのも、熱を下げるのに有効です」(中谷氏)
しかし、使っている間はなかなか実感できないのが熱だ。
「見た目にはわかりにくいですが、直接触ると火傷する危険性もあるので、絶対に手では触れないこと。内部の熱を調べるには、『HWiNFO』や『CristalDisklnfo』といったCPUやHDDの温度を測定するソフトを使いましょう」(同)
取材・文/SPA!編集部
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