明石家さんま「オモロいことが起こるかもわからんのに、寝てられるかいっ!」――若き日の仰天エピソード
今年7月1日に還暦を迎え、なお日本のお笑い界のトップを走り続けている明石家さんま。伝説のお笑い番組「オレたちひょうきん族」やドラマ「男女7人夏物語」などで人気絶頂だった1980年代から、さんまの近くにはいつも行動を共にする愛すべきメンバーがいて、信じられない爆笑エピソードを重ねていた――。
おバカなエピソードはもちろんだが、さんまの仕事に対する向き合い方の一端を知ることができる裏話も多い。村上ショージ、Mr.オクレ、前田政二による「何人トリオ」が自らの貧乏ネタを語りながら歌って大ウケした「ラブユー貧乏」が、実はさんまと「オレたちひょうきん族」プロデューサーによる2年越しの計算し尽くされたプロジェクトだったことには驚かされる。「スタッフへの気配りを忘れるな!」といった、さんまの本気の教えは、一般社会でも大切なことばかり。これを読めば、さんま人気が長く続いている秘訣の一端がのぞけるかもしれない。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
『深夜ラジオとひょうきん族と ~ラブユー貧乏たちとおバカな事件簿』(ヨシモトブックス刊)には、さんまがパーソナリティを務めるラジオ番組「MBSヤングタウン」や「オレたちひょうきん族」の裏側のほか、「さんまさんは寝ないって本当?」「さんまさんは自分の出演VTRを見て笑ってるって本当?」など、現場ならではのエピソードが満載だ。
◆「オモロいことが起こるかもわからんのに、寝てられるかいっ!」
明石家さんまを「若」と呼ぶ「さんまファミリー」の愉快な面々といえば、Mr.オクレ、村上ショージ、ジミー大西、前田政二。1980年代中頃、さんまが週3日だけ戻ってくる大阪での生活がすごかった。
日曜日の夕方に4人で新大阪駅まで迎えに行き、そのままナイターで草野球の試合をして、食事をして解散。月曜日は朝からテレビ「さんまの駐在さん」の収録に一緒に出演。さんまのマンションに再び集合してから、「ヤングタウン」に全員出演するも、生放送で3時間しゃべったくらいではしゃべり足りないさんまは、出演者やスタッフとさらに1時間ほど雑談する。食事をして全員でマンションに行き、朝6時半ごろまでバカ話をしながら麻雀、トランプ。30分ほど寝るだけで、朝8時から早朝草野球をして、東京に戻っていくというスケジュールだったという……。
一緒に旅行に行っても、「眠れないから」と静まりかえった深夜のホテル内を1人でぶらぶらしていた、というエピソードも。さんまが夜でも寝ないというウワサに対して、政二氏は著書のなかで「はい!! あの人は寝ません!」と断言している。
二人の会話もまたいい。
「…若…まだ寝ないんですか?」
「アホか~!? 何かオモロいことが起こるかもわからんのに、寝てられるかいっ! もったいない!!」
さんまファミリーの拠点となっていた大阪のマンションには、超大物も遊びにやってくる。その一人が、あの大竹しのぶ。そのときの初々しい雰囲気のエピソードもさることながら、マスコミ発表の数日前にさんまが4人に結婚の報告をしていたという話も貴重だ。「この情報、マスコミに売ったらいくらになるかな……?」という冗談も、このメンバーだと冗談に聞こえなかったりして。
『深夜ラジオとひょうきん族と - ラブユー貧乏たちとおバカな事件簿 -』 さんまサンは寝ないって本当? 深夜に響き渡った驚愕の一言とは…。仁義なき戦い~オクレ兄さんを守れ!さんまコンサート全国ツアー事件簿。ジミー大西のアンビリバボー事件簿!! 沖縄の夜空に響きわたった悲鳴の原因とは!? さんまサンは自分の出演VTRを見て笑ってるって本当?…などなど、ホントに起こった初公開のエピソードがぎっしり! |
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