更新日:2017年01月20日 16:22
エンタメ

染谷将太「さわやかなエロコメディになった」――『みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~』出演者座談会

 ギャラクシー賞をダブル受賞した人気ドラマ『みんな!エスパーだよ!』(総監督・園子温、監督・綾部真弥)のdTV版『みんな!エスパーだよ!~欲望だらけのラブ・ウォーズ~』が8月19日より配信がスタートした。 <ストーリー>  突然、人の声が聞こえるようになってしまった平凡な童貞高校生・嘉郎(染谷将太)。物語は嘉郎のエスパー仲間である、輝光(マキタスポーツ)が営む喫茶シーホースに突然「アルバイトをしたい!」という女性・明日香(小島梨里杏)が現れるところから急展開を迎える。チームエスパーの一員榎本(深水元基)は明日香に一目ぼれ。  次第に近づく榎本と明日香の距離。その頃、街では人を酔っ払いに変えてしまう能力(泥酔催眠ドランク)を持つエスパーにより大混乱となっていた。大混乱の中、榎本は明日香から衝撃の事実を聞かされる事に……。
深水元基(左)、染谷将太(中)、小島梨里杏(右)

深水元基(左)、染谷将太(中)、小島梨里杏(右)

 本作の見所について、嘉郎役の染谷将太、明日香役の小島梨里杏、榎本役の深水元基の3人に話を聞いた。 ◆染谷「新しいコメディに仕上がった」 ――主演の染谷さんが演じる嘉郎はエスパーが使える童貞役。かなり個性的な役ですが、役作りはされましたか? 染谷将太染谷:自分はあんまり深く考えるタイプではないので、「現場で自然に演じる」というかんじでした。原作を読んだ時には、「なるほど、こういうエロコメディもあるんだ」って思いましたね。以前から有名どころでは永井豪さんのエロコメディなんかがありましたが、これはまた違うな、という印象で。この作品の映像版を園(総監督)さんがやると聞いたときにはとても合点がいきましたね。園さんはずっとパンチラを撮られている方なので(笑)。 ――全体的な仕上がりは? 染谷:エモーションのある、強い勢いのある新しいコメディに仕上がったな、と思いました。 ――「新しいコメディ」とは? 染谷:わりかし今っぽいさわやかさがあって。「さわやかなエロコメディ」だな、と。全体的にそんなドロドロしてませんし。園さんのこれまでの作品はこういう「さわやかなエロ」というかんじではなかったので、これは新しいエロだなと思ったんです。 小島梨里杏小島:私もこういうテイストの作品は初めてでしたが、楽しんで取り組めました。私が演じた明日香は清純な女のコの役だったので、どれだけさわやかに演じられるかを意識しました。いろんなセクシーシーンがあったのですが、そこでどれだけ「エロく、儚く」演じられるかを意識しました。詳しくは言えませんが、切なく儚くエロく演じるシーンがあったんですよ。 深水:同じく新しかったですね。これまでエロっぽい作品に出たことはあったし、コメディ作品に出たこともあったけど、エロコメディは初めてでしたから。自分が演じたのは33歳の高校生。なので、もう設定の時点でリアリティとかそういうのはないので飛び込んでいけばいいんだろうな、って思って取組みました。 ――みんな超能力が使える時点でSFですもんね。 深水:そうなんです。最初に原作を漫画喫茶で読んで爆笑して。くだらないな~と思いましたね(笑)。自分が演じた役・榎本を完全に原作に寄せることはできないので、オリジナルの部分を入れつつがんばりました。思い切って「バカな榎本」をやろうと意識しましたね。 ――3人で演じるのは初めてですか? 深水元基深水:染谷くんとは共演がありますが、このメンバーでは初めてでしたね。その時はほとんど同じ時間になることがなかったので、染谷くんともガッツリ絡んだのはこの作品が初めてです。 ――染谷さんは「陰」で、深水さんは「陽」のイメージを持たれがちですが、実際はどうですか? 深水:う~ん、みんな陰じゃないかな(笑)。 染谷:作品が明るいからか、楽屋ではみんなすっごく普通で落ち着いてるんですよ。それでも、みんな現場でカマしてくるんです。浅見教授役の安田顕さんはモノマネをしたり、本番中に屁をこいたり、とにかくカマしてくるんですよ。わりとみんな粛々と演技するけど、茶々入れもしてくる(笑) 深水:そうそう、現場でギリギリじゃまにならない程度で茶々入れをしてくるんです。 ――原作も映画も見ておらず、dTV版を初めて見る人でも大丈夫ですか? 小島:初めて見るいう人も軽い心持ちで見てほしいですね。気張って見る必要はなく。私は最初に原作を読んだときは「なんじゃこりゃ!」とそのバカさ加減にびっくりしました(笑)。けど、バカっぽいんだけどキャラクターがみんなまっすぐで。それがdTV版では特に出ていると思います。 染谷:同じく、おバカなので笑ってほしいですね。でも、よくわからない感動も持っている作品だと思います。自分が演じた嘉郎にはズレているアツさがあって。そのズレてるアツさを楽しんで欲しいです。 深水:ほんとに腹を抱えて笑いたい人におすすめですね。みんなエスパーという能力を持っているんだけどうまく使えない。それでちょっとエロくて。そういうのが面白いと思います。でも、見終えた後にはちゃんと残るもやひっかかるもの、共感するものがあると思います。友情とか、恋とか色々混じってるんですよ。  あ、一つだけ。友だちと見たほうがいいかもしれないです。親と見るのはちょっとやめたほうがいいかも(笑)。 ――ごく一部シーンがそうかもしれませんね(笑) 深夜こっそり観て下さいというかんじですか? 深水:そうかもしれないですね(笑)  同作は9月4日から映画版も公開。dTV版とはまた違った展開の性春ラブコメディを楽しめるはずだ。 ●「みんな!エスパーだよ! ~欲望だらけのラブ・ウォーズ~」サイト: video.dmkt-sp.jp/ft/s0004040 <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/西田周平(24dakun) 衣装/宮本茉莉 衣装協力/Marblee/Supreme.La.La>
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