紀里谷監督作品『ラスト・ナイツ』には男気が溢れていた!――プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
15年間、世界中のカジノを放浪して勝ち続けてきたプロギャンブラーのぶき。「『人生』とは自分軸で生きること、『賭け方』とはこの1時間をどう使うかの戦略だ」と言い切る。世間体から解き放たれ、「スマイル基準」で人生を勝ちへ導く男が語る生き様論。
〈第7回 君はすでに紀里谷監督の映画「ラスト・ナイツ」から男気を学んだか?〉
「人を動かしたければ、まず自分が動きまくれ」 by 人生の賭け方
昨年イベントでお逢いした紀里谷監督(※「エッジな人々」のインタビュー記事 https://nikkan-spa.jp/963317)。
プロギャンブラーな僕のことを知っていてくださり、とても気さくに話しまくってくださる。フェイスブックでつながらせてもらうと、監督が作った映画に対する本気度のすさまじさを知った。自ら全国100か所以上を周り、4万枚の名刺を配って映画を告知。監督自身がここまで猛烈にアピールする――そんな熱い映画監督を僕は他に知らない。「6年の命を賭けた」、「このプロモーションはつらくなかった」との言霊に重みがあった。本気でプロモーションし、背中で語る姿が純粋にかっこいいと感じた。
やはり、本気を感じるには、生に限る。公開初日の舞台挨拶へその本気を感じに行くこととした。
とはいえ、僕はギャンブラーなので、クレジットカードが作れない。そのせいで、ネット上にて予約するシステムは使えなかった。
動きまくった監督は、人を僕を動かしてく。朝9時のオープンから売り出される当日券へ並びに行った。もちろん自腹だし、3時間睡眠で朝7時前に起きて向かう。行くときに決めていた僕ルールは「イマイチな作品なら、記事にはしない」。実際、アメリカ公開での評価は高くなかったし。
観賞してわかった。アメリカ文化ではこの映画の心意義を理解できない。アメリカの会社は、重役だけ高給獲りで、成績が悪いと社員を一斉リストラする。会社にも、国にも忠誠心など低い。魂のために、誇りのために動く人も少数派。なので、映画の趣旨が理解できる国民性ではない。
そして、日本映画界を否定したがゆえ、そっぽを向かれて孤軍奮闘している紀里谷監督。けど、この映画はまさしく日本男子のために作られた映画だ!
僕らはそろそろメディアの一方的な評価に流されず、己で感じ評価していく時代かと。それが情報過多における自分の生き方だ。
忠臣蔵を原作の軸に、侍を騎士「ナイツ」へ置きかけて表現された映画。なんならイマイチだと思って、ギャンブラーの推しはどこまで本物なのか? 疑ってでもいいから見て欲しい。そこにあなたの魂を呼び起こすものが待っているから。僕らが忘れているけど、体の中に宿る「侍DNA」を刺激しまくるから。侍魂を覚醒させてくれるから。
まるで紀里谷監督が「俺はラスト・ナイツだ! 君はナイツか? 日本男子よ、俺に続け!」そう語りかけてくる感覚。映画を観て、日本男子として、自分の生を魂を男気を取り戻せ!
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1971年東京都生まれ。15年間カジノで勝ち続けたお金だけで、世界6周。東日本大震災時、ボランティアのため一時帰国。すると、メディア・講演依頼など各方面から引っ張りだこに。検索「プロギャンブラー」にて独占状態。著書に『勝率9割の選択』(総合法令出版)、『ギャンブルだけで世界6周』(幻冬舎)
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