『英語対訳で学ぶ日本』が役に立つ①――ついに英文書評が掲載された!
英語対訳で学ぶ日本』(発行=育鵬社、発売=扶桑社)の評判がいい。
まず、産経新聞や夕刊フジといった一般紙の書評に掲載され、その後は、英語学習の専門誌『多聴多読マガジン』(4月号、発行=コスモピア)で紹介され、また、後述するが教育専門誌『週刊教育資料』(5月28日号、発行=教育公論社)でも高く評価された。
すると今度は、産経新聞が中心となって創設した新しいインターネットのニュース・オピニオン英語サイト「JAPAN Forward」(ジャパンフォワード)に、【111 Highlights From Japanese History: A Book Review】(書評:日本史の重要な111項目)と題された英文書評がMay 18, 2018 1:06 am(2018年5月18日、午前1時8分)に掲載された。以下の左下画像は、「ジャパンフォワード」1周年を伝える産経新聞の記事であり、参考のために掲載しておく。
この英文書評をそのまま掲載しても芸がないので、ここは本書と同じく【対訳】で紹介したい。日本語訳をしていただいたのは、本書の著者、麗澤大学「学び伝えよう日本」プロジェクトのメンバーの一員である犬飼孝夫氏だ。犬飼先生は、麗澤大学教授で同大学の国際交流センター長でもある。
英文の書評者は、Earl Kinmonth(アール・キンモンス)氏だ。まず、彼の経歴から対訳してみよう。
Earl H. Kinmonth is professor emeritus at Taisho University. Before moving to Japan in 1997, he was reader in Japanese Studies at the University of Sheffield (1989-1997) and professor of history at the University of California-Davis (1977-1989). His research is in the history and sociology of Japanese education from the Meiji period to the present, with an emphasis on 1930s-1940s Japan. He is a Japanese citizen and writes commentary in English and Japanese, and does Japanese English translation. He is currently writing a book on foreign media coverage of Japan under the working title Japan in the Foreign Imagination.
アール・H ・キンモンス、大正大学名誉教授。1997年の来日以前は【注:英国の】シェフィールド大学で日本研究講師(1989-1997)、カリフォルニア大学デイビス校で歴史学の教授を務めた(1977-1989)。日本の明治期から現在までの、特に1930年代から1940年代にかけての教育について、歴史と社会学的側面から研究している。日本国籍を取得しており英語と日本語で評論を執筆し、日英翻訳を行っている。現在、海外メディアによる日本の報道についての本(仮題『海外が想像する日本』)を執筆中。
なお、文中の【注:】は編集部の注である(以下、同じ)。さて、いよいよ書評の本文である。
A new book is out making Japanese history far more accessible to the English-speaking world. The book, 英語対訳で学ぶ日本 — 歴史と文化の111項目, covers 111 highlights from Japanese history, providing the same information in both English and Japanese.
英語圏地域の人々に、日本史をより一層親しみやすいものにしてくれる新たな本が出版された。『英語対訳で学ぶ日本 — 歴史と文化の111項』は、日本史における重要な111項目をとりあげ、英語と日本語で説明している。
Although targeted primarily at Japanese, this book should also be useful to foreign students of Japanese. The middle-school level means that the content is substantive without being childish or overly technical.
本書は主に日本人読者に向けて出版されたものだが、日本語を学ぶ外国人にも役立つに違いない。中学生レベルというのは、その内容が子供じみてもおらず、過度に専門的でもなく、あくまで実質的であることを意味している。
This work is particularly well-suited to language learning—not just because of the idiomatic English translations of each subject, but because expressions such as “stand-off” or “full-fledged” also have supplementary explanations in Japanese. Even more welcome are the readings given in hiragana for persons, places, and institutions that appear in the narrative of pre-modern and early modern history.
本書は特に語学の学習に適している。それぞれの主題について自然な英訳がされているのみならず、stand-ofとかfull-fledgedといった表現には、日本語の説明もついているからである。さらにうれしいことには、近代以前と近代史の説明に登場する人名、地名、組織名には、ひらがなでルビがついていることである。(②に続く)
(文責=育鵬社編集部M)
今年1月下旬に発刊された『
『英語対訳で学ぶ日本 ――歴史と文化の111項目』 あなたは英語で、日本を伝え説明できますか? 英語の勉強にもなり、日本史通にもなれる。草の根の交流に役立つ珠玉の一冊! |
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